友達や知人へ贈り物をするとき、「どのくらい親しみのある言葉を使えばよいのか」「短いメッセージだけで失礼にならないか」と迷うことがあります。
親しい友達なら、普段の会話に近い言葉でも気持ちは伝わります。一方、それほど親しくない知人には、親しみを残しながら少し丁寧に書くと安心です。
この記事では、誕生日プレゼント、旅行のお土産、差し入れ、お返し、お見舞いなど、具体的な場面に合わせた手紙やメッセージの文例を紹介します。
短いメッセージカードに使える代表例だけでなく、品物を郵送するときに使える、少しまとまりのある文例も掲載しています。
カード・一筆箋・便箋の選び方や、手渡し・同封・別送の違いについては、贈り物に添える手紙・添え状の書き方|一筆箋・カードの使い分けと文例をご覧ください。
友達と知人では贈り物に添える言葉をどう変える?
同じ贈り物を渡す場合でも、相手との関係によって自然な表現は変わります。
親しい友達には、普段の話し方を基本にして構いません。
知人や、それほど頻繁に連絡を取らない友人には、会話より少し丁寧な文章を選びましょう。
親しい友達には会話に近いやわらかい言葉を使う
親しい友達へのメッセージは、かしこまった挨拶を入れなくても失礼にはなりません。
「気に入ってくれたらうれしいな」「また一緒に出かけようね」など、普段の関係が感じられる言葉を選びます。
品物を選んだ理由や、相手を思い出した出来事を一文加えると、定型的な印象になりません。
親しい友達に使いやすい表現
- あなたに似合いそうだと思って選んだよ
- この前話していたものを見つけました
- 気に入ってもらえたらうれしいな
- またゆっくり会おうね
- いつもありがとう
知人には親しみと丁寧さの両方を残す
知人への贈り物では、丁寧すぎて距離を感じさせる表現も、くだけすぎた表現も避けたいところです。
「お受け取りいただければ幸いです」のような改まった表現よりも、「よろしければお受け取りください」「楽しんでいただけたらうれしいです」などが使いやすいでしょう。
知人に使いやすい表現
- 先日はありがとうございました
- よろしければお受け取りください
- お口に合えばうれしいです
- ささやかですが、お礼の気持ちです
- 今後ともよろしくお願いします
友達向けでもくだけすぎる表現は避ける
親しい友達であっても、相手の年齢や体調、家庭の事情などを軽く扱う表現は避けます。
特に、誕生日に年齢をからかったり、療養中の相手に回復を急かすような言葉を添えたりすると、悪気がなくても負担を感じさせることがあります。
また、「つまらないものだけど」のように、贈り物を必要以上に低く表現する必要はありません。
「気に入ってもらえたらうれしい」「ほんの気持ちです」など、素直な言葉で十分です。
場面別|友達・知人への贈り物に添える手紙文例
ここからは、よくある贈り物の場面ごとに文例を紹介します。
それぞれ「親しい友達向け」と「知人向け」に分けているので、相手との関係に近い文例を選んでください。
名前、品物、出来事などを自分の状況に合わせて書き換えると、より気持ちの伝わる文章になります。
誕生日プレゼントに添える文例
誕生日プレゼントには、お祝いの言葉だけでなく、品物を選んだ理由や、これからも良い関係を続けたいという言葉を加えると温かい印象になります。
年齢に触れるかどうかは、相手との関係を考えて判断しましょう。
親しい友達へ
お誕生日おめでとう!
この前一緒に出かけたときに話していたものを見つけたので、プレゼントします。気に入ってくれたらうれしいな。
素敵な一年になりますように。また近いうちにゆっくり会おうね。
知人へ
お誕生日おめでとうございます。
ささやかですが、お祝いの気持ちを込めて選びました。楽しんでいただけたらうれしいです。
笑顔の多い、素敵な一年になりますように。
旅行のお土産に添える文例
お土産には、旅行先や品物の説明を長く書くより、「旅先で相手を思い出した」という気持ちを添えると自然です。
食べ物の場合は「お口に合えば」、雑貨などの場合は「使ってもらえたら」と書くとよいでしょう。
親しい友達へ
旅行先でこのお菓子を見つけて、前に好きだと言っていたのを思い出しました。
少しだけですが、旅のおすそ分けです。お茶の時間にでも楽しんでね。
今度会ったときに、旅行の話も聞いてください。
知人へ
先日、旅行に出かけた際に見つけたお菓子です。
以前お好きだと伺ったことを思い出し、少しですがお送りしました。お口に合えばうれしいです。
どうぞ皆さまでお召し上がりください。
差し入れやお菓子に添える文例
差し入れには、相手を気遣う言葉を一文添える程度で十分です。
「無理しないで」「頑張って」と強く励ますよりも、「休憩のおともに」「ひと息つく時間に」など、相手が気軽に受け取れる表現を選びましょう。
親しい友達へ
最近忙しそうなので、少しですが甘いものを差し入れします。
休憩のおともにして、ほっとひと息ついてね。
落ち着いたら、またゆっくり話そう。
知人へ
いつもお疲れさまです。
休憩時間に召し上がっていただければと思い、少しですがお菓子を用意しました。
皆さまで気軽にお楽しみください。
お菓子や差し入れに添える1~3文の短い一言を探している場合は、ちょっとしたお礼の言葉例文50選も参考にしてください。
出産祝いへのお返し(内祝い)に添える文例
出産祝いへのお返しでは、お祝いへの感謝と、親子の近況を簡潔に伝えます。
友達には少しくだけた近況報告を加えても構いませんが、知人には簡潔で落ち着いた文章が向いています。
親しい友達へ
このたびは、心のこもった出産祝いをありがとう。
おかげさまで、親子ともに元気に過ごしています。慣れないことばかりですが、少しずつ新しい生活にも慣れてきました。
ささやかですが、お礼の品を送ります。落ち着いたら、ぜひ赤ちゃんの顔を見に来てね。
知人へ
このたびは、温かい出産祝いをありがとうございました。
おかげさまで、親子ともに元気に過ごしております。心ばかりですが、お礼の品をお送りしますので、お受け取りください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
結婚祝いへのお返し(内祝い)に添える文例
結婚祝いへのお返しでは、お祝いへの感謝に加えて、新生活について一言伝えると自然です。
相手との関係に応じて、「また遊びに来てね」と「今後ともよろしくお願いします」を使い分けます。
親しい友達へ
結婚のお祝いをありがとう。
素敵な品を選んでくれたことも、温かいメッセージをくれたことも、とてもうれしかったです。
ささやかですが、お礼の品を送ります。新生活が落ち着いたら、ぜひ遊びに来てね。
知人へ
このたびは、結婚に際して温かいお祝いをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで、新しい生活を穏やかに始めることができました。感謝の気持ちを込めて、ささやかな品をお送りします。
今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします。
お見舞いの品を贈るときの文例
療養中の相手には、病状を詳しく尋ねたり、早い回復を求めたりしないようにします。
「ゆっくり休んで」「返信は気にしないで」など、相手の負担を減らす言葉が向いています。
親しい友達へ
体調はいかがですか。
少しでも気分転換になればと思い、好きだと言っていたものを送ります。
今は何より、ゆっくり休んでね。返事は気にしなくて大丈夫です。また落ち着いたころに連絡します。
知人へ
その後、お加減はいかがでしょうか。
ご療養中の気分転換になればと思い、ささやかな品をお送りしました。どうぞ無理をなさらず、ゆっくりお過ごしください。
ご返信などは、どうぞお気遣いなさいませんように。
退院後にお礼の品を贈るときの文例
入院中にお見舞いや手助けをしてもらった場合は、無事に退院した報告と感謝を伝えます。
詳しい病状を説明する必要はありません。現在は落ち着いていることを一言伝えると、相手にも安心してもらえます。
親しい友達へ
入院中は何度も連絡をくれて、本当にありがとう。
おかげさまで無事に退院し、今は自宅でゆっくり過ごしています。気にかけてもらえたことが、とても心強かったです。
ほんの気持ちですが、お礼の品を送ります。また元気になったら、ゆっくり会おうね。
知人へ
入院中は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。
おかげさまで無事に退院し、現在は自宅で静養しております。お気遣いいただいたことを、大変ありがたく感じております。
ささやかですが、お礼の品をお送りしますので、よろしければお受け取りください。
相談に乗ってもらったお礼の文例
相談へのお礼では、「話を聞いてもらったことでどう感じたか」を一文入れると、形式的な文章になりません。
親しい友達へ
この前は、長い時間話を聞いてくれてありがとう。
一人で考えていたときは不安ばかりだったけれど、話を聞いてもらえて気持ちがずいぶん楽になりました。
ほんの気持ちですが、お礼です。また今度、ゆっくり話そうね。
知人へ
先日は親身になって相談に乗っていただき、ありがとうございました。
お話を伺ったことで、考えを整理し、前向きな気持ちになることができました。
ささやかですが、お礼の気持ちです。よろしければお受け取りください。
手助けをしてもらったお礼の文例
手助けへのお礼は、何をしてもらったのかと、どのように助かったのかを具体的に書きます。
親しい友達へ
先日は忙しいなか手伝ってくれて、本当にありがとう。
一人では終わらなかったと思うので、とても助かりました。最後まで付き合ってくれたことにも感謝しています。
ささやかですが、お礼です。今度は私にも何か手伝わせてね。
知人へ
先日はお忙しいなか、快くお力を貸していただき、ありがとうございました。
おかげさまで、予定していた作業を無事に終えることができました。
感謝の気持ちとして、ささやかな品を用意しました。どうぞお受け取りください。
送迎をしてもらったお礼の文例
送迎へのお礼では、送り迎えをしてもらったことだけでなく、「安心して行くことができた」「荷物が多かったので助かった」などを加えます。
親しい友達へ
先日は送り迎えをしてくれてありがとう。
荷物が多かったので、本当に助かりました。おかげで時間にも余裕を持って行くことができました。
少しですが、お礼の気持ちです。今度は私にも何かお返しさせてね。
知人へ
先日は送迎をしていただき、ありがとうございました。
荷物が多く困っていたため、大変助かりました。おかげさまで、安心して出かけることができました。
ささやかですが、お礼の品をお送りします。よろしければお受け取りください。
相談、手助け、送迎などへのお礼について、相手を限定しない基本的な書き方や正式な文例は、お礼の品を送るときの手紙|書き方・場面別文例とマナーで詳しく紹介しています。
久しぶりに連絡する友人へ贈る文例
しばらく連絡を取っていない相手に突然品物を送る場合は、贈ろうと思ったきっかけを伝えます。
連絡が空いたことを何度も謝るより、「元気にしていますか」「懐かしく思い出しました」と明るく書くほうが自然です。
親しい友達へ
久しぶりです。元気にしていますか。
先日このお菓子を見かけて、一緒に出かけたときのことを懐かしく思い出しました。
少しですが送ります。お茶の時間にでも楽しんでね。落ち着いたら、またゆっくり話せたらうれしいです。
知人へ
ご無沙汰しております。その後、お変わりなくお過ごしでしょうか。
先日、以前お話に出た品を見つけ、懐かしく思い出しました。少しですが、お送りいたします。
お口に合えばうれしいです。どうぞお元気でお過ごしください。
品物を郵送するときの少しまとまりのある文例
品物を郵送するときは、短いカードよりも、一筆箋などに少しまとまりのある文章を書くと用件が伝わりやすくなります。
基本的には、次の順番で書きます。
- 挨拶や相手への気遣い
- 品物を贈る理由
- 品物についての一言
- 今後の関係や相手を気遣う言葉
親しい友達へ誕生日プレゼントを送る場合
お誕生日おめでとう。
今年は直接渡せないので、少し早いですがプレゼントを送ります。この前話していたものを見つけて、あなたに似合いそうだと思って選びました。
気に入ってもらえたらうれしいな。
なかなか会えないけれど、落ち着いたらまた一緒に出かけようね。素敵な一年になりますように。
知人へお礼の品を送る場合
先日は大変お世話になり、ありがとうございました。
急なお願いにもかかわらず快くお力を貸していただき、おかげさまで無事に済ませることができました。
感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします。お口に合えばうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
久しぶりの友人へ品物を送る場合
ご無沙汰していますが、元気にしていますか。
先日、以前一緒に訪れた場所の近くへ出かける機会があり、懐かしく思い出しました。そこで見つけた品を、少しですが送ります。
忙しい毎日を過ごしていることと思いますが、休憩の時間にでも楽しんでもらえたらうれしいです。
また近況を聞かせてください。いつかゆっくり会える日を楽しみにしています。
贈り物に限らず、返却品、書類、季節の品など、さまざまな荷物に添える文章は、荷物に添える手紙の例文集をご覧ください。
メッセージカードに短く添える代表例
手渡しするプレゼントや小さなお菓子には、1~2文の短いメッセージでも構いません。
ここでは、友達・知人向けの記事として、関係の違いが分かる代表例に絞って紹介します。
親しい友達に使いやすい短い文例
- いつもありがとう。あなたに似合いそうだと思って選んだよ。
- お誕生日おめでとう!素敵な一年になりますように。
- 旅行のお土産です。少しだけど楽しんでね。
- 最近忙しそうなので、休憩のおともにどうぞ。
- この前は相談に乗ってくれてありがとう。本当に助かりました。
- 久しぶりに会える日を楽しみにしています。またゆっくり話そうね。
知人に使いやすいやわらかく丁寧な文例
- 先日はありがとうございました。ささやかですが、お礼の気持ちです。
- お誕生日おめでとうございます。素敵な一年になりますように。
- 旅行先で見つけたお土産です。お口に合えばうれしいです。
- いつもお疲れさまです。休憩時間に皆さまでお召し上がりください。
- このたびは大変お世話になりました。よろしければお受け取りください。
- ご無沙汰しております。お変わりなくお過ごしでしょうか。
より多くの短い文例から選びたい場合は、ちょっとしたお礼の言葉例文50選|お礼の品に添える一言メッセージをご覧ください。
文例を自分の状況に合わせて書き換える方法
掲載されている文例をそのまま使うこともできますが、一部分だけでも自分の言葉に変えると、気持ちが伝わりやすくなります。
すべてを書き直す必要はありません。
相手の名前、具体的な出来事、品物を選んだ理由のいずれかを加えるだけでも、印象は変わります。
何についてのお礼なのかを具体的にする
「先日はありがとう」だけでは、何について感謝しているのか分からないことがあります。
次のように、相手がしてくれたことを短く加えます。
変更前
先日はありがとう。とても助かりました。
変更後
先日は駅まで送ってくれてありがとう。荷物が多かったので、とても助かりました。
その品物を選んだ理由を加える
贈り物の金額や詳しい特徴を書く必要はありません。
相手を思って選んだことが分かる一文を加えましょう。
- 前に好きだと話していたのを思い出しました
- あなたに似合いそうだと思って選びました
- ご家族で楽しめそうだと思い、選びました
- 旅行先で見つけて、懐かしく思い出しました
- 休憩時間に楽しんでもらえたらと思いました
相手との思い出や今後の予定を一文加える
親しい友達への手紙では、これからの関係につながる一文を入れると、温かい印象になります。
- また一緒に出かけようね
- 落ち着いたらゆっくり話そう
- 今度は私にも手伝わせてね
- また近況を聞かせてください
- 会える日を楽しみにしています
ただし、相手が療養中の場合は、予定を急かすような書き方を避けます。
「元気になったらすぐ会おう」ではなく、「落ち着いたころに、また連絡します」のように書くと、相手の負担になりにくいでしょう。
友達・知人への贈り物に添える手紙のよくある質問
友達にも敬語を使ったほうがよいですか?
普段から親しく話している友達には、無理に敬語を使う必要はありません。
普段の会話に近い言葉のほうが、自然に気持ちが伝わります。
ただし、お見舞いや退院後のお礼など、相手の状況に配慮したい場面では、普段より少し落ち着いた言葉を選ぶとよいでしょう。
それほど親しくない友人や知人には、「ありがとう」より「ありがとうございました」、「受け取ってね」より「よろしければお受け取りください」のように、少し丁寧にします。
知人に「ほんの気持ちですが」は使えますか?
「ほんの気持ちですが」は、知人へのちょっとした贈り物にも使えます。
比較的やわらかい表現なので、相手との間に多少の親しさがある場合に向いています。
もう少し丁寧にしたい場合は、次のように書けます。
- ささやかですが、お礼の気持ちです
- 心ばかりですが、お受け取りください
- 感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします
「心ばかり」の意味や、目上の人にも使える言い換えについては、「心ばかりの品ですが」の意味と使い方で詳しく解説しています。
長い手紙を添えると相手の負担になりますか?
長い文章が必ず負担になるわけではありませんが、贈り物を渡す目的と相手との関係に合った長さを選ぶことが大切です。
誕生日プレゼントやお土産を手渡しするなら、1~3文程度のメッセージカードでも十分です。
相談や手助けへの感謝を伝える場合や、久しぶりの友人へ品物を郵送する場合は、4~6文程度の文章にすると、事情や気持ちが伝わりやすくなります。
改まった相手へ正式なお礼を伝える場合は、友人・知人向けの記事ではなく、お礼の品を送るときの手紙|書き方・場面別文例とマナーを参考にしてください。
まとめ|関係の近さと贈る理由に合った言葉を選ぶ
友達や知人への贈り物には、相手との関係に合った言葉を添えましょう。
親しい友達には、普段の会話に近い、やわらかな表現が向いています。
知人には、親しみを残しながらも、少し丁寧な文章を選ぶと安心です。
大切なのは、立派な文章を書くことではありません。
「なぜこの品物を贈るのか」「相手のどのような行動に感謝しているのか」を一文加えるだけでも、定型的ではない、自分らしい手紙になります。
親戚への贈り物については、親戚への贈り物に添える手紙文例をご覧ください。
上司や目上の人へ贈る場合は、上司・目上の人への贈り物に添える手紙文例で、より丁寧な表現を紹介しています。

