上司や目上の人へ贈り物をするときは、品物だけでなく、短い手紙やメッセージを添えると感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
ただし、現在の直属の上司と、長く会っていない元上司とでは、適した言葉が異なります。恩師や年長の知人に対しても、仕事上の上司と同じ表現をそのまま使うと、堅苦しく感じられることがあります。
この記事では、相手との関係と贈り物をする理由に合わせて、上司・元上司・恩師・年長者への手紙やメッセージ文例を紹介します。
カード、一筆箋、便箋の選び方や、手渡し・同封・別送の違いについては、贈り物に添える手紙の書き方と基本マナーをご覧ください。
上司・目上の人への文例は「関係」と「贈る理由」で選ぶ
上司や目上の人への手紙では、敬語の丁寧さだけでなく、現在の関係や、なぜ品物を贈るのかを考えることが大切です。
現在の直属の上司
日頃から仕事を教えてもらっている直属の上司には、具体的な出来事や感謝の理由を一言入れると、形式的ではない文章になります。
「いつもお世話になっております」だけで終わらせず、「先日の〇〇では」「日頃よりご指導いただき」など、何に感謝しているのかを添えましょう。
普段あまり接点のない上司・役職者
役職は上でも、普段ほとんど会話をしない相手には、親しげな表現や個人的な内容を入れすぎない方が自然です。
部署や仕事全体への配慮、助言への感謝など、相手との実際の関係に合った内容を簡潔に伝えます。
元上司・退職した上司
元上司には、現在の仕事上の関係が続いているかどうかで書き方を変えます。
退職後も交流がある相手には少し親しみを込められますが、長く会っていない場合は、突然品物を送る理由や自分の近況を添えると、相手を戸惑わせません。
恩師・先生・年長の知人
恩師や先生には、「業務」「お力添え」「ご指導ご鞭撻」といったビジネス色の強い表現を多用する必要はありません。
教えてもらったことへの感謝や、その教えが今も役立っていることを、自然な言葉で伝えるとよいでしょう。
贈り物をする前に会社の規定と相手への負担を確認する
現在の上司へ個人的に品物を贈る場合は、手紙の書き方を考える前に、勤務先の贈答規定を確認しましょう。
- 上司と部下の間の贈答が禁止されていないか
- 金額や品物の種類に制限がないか
- 現金、商品券、金券類が禁止されていないか
- 個人ではなく部署や有志一同で贈るべき場面ではないか
- 相手が公務員の場合、利害関係や所属先の倫理・贈答規程に抵触しないか
特に国家公務員は、利害関係者から金銭や物品の贈与を受けることが原則として禁止されています。相手が公務員の場合は、少額の菓子折りやお土産でも自己判断せず、所属先の規定を確認してください。詳しくは、国家公務員倫理審査会のQ&Aで確認できます。
会社によっては、少額の菓子折りやお土産であっても、個人的な贈答を受け取らない方針を設けています。
特に、昇進、人事評価、契約、便宜などに関係する時期の贈り物は、相手に誤解や負担を与えることがあります。高価な品物は避け、感謝を表すための無理のない範囲にとどめましょう。
お返しを負担に感じさせたくないときは、次のような一文を添えられます。
- どうぞお返しなどお気遣いなさいませんようお願いいたします。
- ほんの感謝の気持ちですので、どうぞお気遣いなくお受け取りください。
- ささやかな品ですので、どうぞご負担にお感じになりませんようお願いいたします。
現在の上司への贈り物に添える文例
現在の上司には、日頃の指導、具体的な仕事への助言、季節の贈り物など、品物を贈る理由が伝わる文章を添えます。相手との接点の多さに合わせて、次の文例を使い分けてください。
日頃の指導へのお礼
直属の上司へ贈る場合
日頃より温かくご指導いただき、ありがとうございます。
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて品物をお選びしました。
お受け取りいただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
普段あまり接点のない上司へ贈る場合
日頃より私どもの業務にお心を配っていただき、ありがとうございます。
心ばかりの品ではございますが、感謝のしるしとしてお贈りいたします。
お受け取りいただけましたら幸いです。
仕事で助けてもらったお礼
仕事上の出来事に対するお礼では、「ご配慮いただきました」のような抽象的な表現だけでなく、何を助けてもらったのかを簡潔に入れると気持ちが伝わります。
先日の案件では、的確なご助言とお力添えをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで無事に対応を終えることができ、心より感謝しております。
ささやかではございますが、お礼の品をお贈りいたします。お納めいただければ幸いです。
相談や助言へのお礼
先日はお忙しいところ、私の相談にお時間を割いていただき、ありがとうございました。
いただいたお言葉のおかげで、今後の進め方を整理することができました。
感謝の気持ちとして、ささやかな品をお贈りいたします。どうぞお受け取りください。
旅行や出張のお土産
お土産には、改まりすぎた言葉は必要ありません。食品なら「お口に合えば幸いです」と添えると自然です。
先日の出張の折に、当地で評判のお菓子を見つけました。
いつもお世話になっている感謝の気持ちとして、ささやかですがお持ちしました。
皆さまでお召し上がりいただければ幸いです。
お中元・お歳暮など季節の贈り物
現在の上司へお中元やお歳暮を贈る場合は、まず勤務先の規定を確認します。恒例だからという理由だけで、個人的な贈答を続ける必要はありません。
暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
日頃のご指導への感謝を込めて、心ばかりの品をお贈りいたしました。
ご家族の皆さまでお召し上がりいただければ幸いです。どうぞ健やかに夏をお過ごしください。
相手の家族構成が分からない場合は、「ご家族の皆さまで」を「お召し上がりいただければ幸いです」に置き換えると自然です。
お歳暮の場合
本年も温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
一年の感謝の気持ちを込めて、ささやかな品をお贈りいたします。
ご家族の皆さまでお楽しみいただければ幸いです。どうぞよいお年をお迎えください。
結婚祝い・出産祝いへのお返し
このたびは、心のこもったお祝いをいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いを大変うれしく、ありがたく拝受いたしました。
ささやかではございますが、感謝のしるしとしてお礼の品をお贈りいたします。お受け取りいただければ幸いです。
お見舞いをいただいた後のお礼
療養中は温かいお見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで体調も回復し、無事に仕事へ復帰することができました。
ささやかではございますが、感謝の気持ちとして品物をお贈りいたします。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
退職・異動・転勤に伴う贈り物の文例
退職や異動では、自分が職場を離れる場合と、上司が退職・異動する場合で伝える内容が変わります。「異動」と「栄転」も混同せず、状況に合う文例を選びましょう。
自分が退職するときに上司へ贈る
自分が退職するときは、退職の挨拶状そのものではなく、在職中の指導に対するお礼を中心にします。
在職中は温かくご指導いただき、誠にありがとうございました。
多くの場面で支えてくださったことに、心より感謝しております。
ささやかではございますが、お礼の気持ちとして品物をお贈りいたします。今後もご教示いただけましたら幸いです。
自分が異動・転勤するときに上司へ贈る
このたびの異動に際し、これまでのご指導に改めてお礼申し上げます。
ご一緒した仕事を通じて学ばせていただいたことを、新しい部署でも生かしてまいります。
心ばかりの品ではございますが、感謝の気持ちとしてお受け取りいただければ幸いです。
上司が退職するとき
ご退職にあたり、これまでの温かいご指導に心より感謝申し上げます。
仕事への向き合い方や周囲への心配りなど、多くのことを学ばせていただきました。
感謝のしるしとして、ささやかな品をお贈りいたします。これからの毎日が健やかで実り多いものとなりますようお祈り申し上げます。
上司が異動・転勤するとき
通常の異動や転勤には、「ご栄転おめでとうございます」と書かないようにします。昇進や栄誉を伴う異動かどうか分からない場合は、「ご異動に際し」「新任地でのご活躍を」のような表現が安全です。
このたびのご異動に際し、これまでのご指導に心よりお礼申し上げます。
ご一緒に仕事をさせていただいた経験は、私にとって大きな財産となりました。
ささやかな品ではございますが、お受け取りいただければ幸いです。新しい部署でのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
栄転した上司へ贈る
昇進や重要な役職への就任など、明らかに栄誉を伴う異動であると確認できる場合は、「ご栄転」を使えます。
このたびはご栄転、誠におめでとうございます。
日頃より多くのことをご指導いただき、心より感謝しております。
お祝いの気持ちを込めて、ささやかな品をお贈りいたします。新任地でのますますのご活躍をお祈り申し上げます。
元上司・退職した上司への贈り物に添える文例
元上司へ品物を贈るときは、退職後の交流の有無や、最後に会ってからの期間を考えて書きます。久しぶりに連絡する場合は、自分の近況や品物を送った理由を添えると自然です。
退職後間もない元上司へ贈る
ご退職後、いかがお過ごしでしょうか。
在職中にいただいた数々のご指導を、今も折に触れて思い返しております。
感謝の気持ちとして、ささやかな品をお贈りいたしました。どうぞお受け取りください。
久しぶりに連絡する元上司へ贈る
長く会っていない元上司へ突然品物を送るときは、自分の近況と、相手を思い出した理由を添えると自然です。
大変ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
先日、以前ご一緒した仕事について話す機会があり、当時いただいたご指導を懐かしく思い出しました。
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて品物をお贈りいたします。どうぞお気遣いなくお受け取りください。
元上司へ季節の品を贈る
暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
日頃の感謝とご挨拶を兼ねて、当地の品をお送りいたしました。
お口に合えば幸いです。どうぞご家族の皆さまでお楽しみください。
近況報告を添えて元上司へ贈る
ご無沙汰しております。おかげさまで私も変わりなく仕事を続けております。
最近では後輩を指導する機会も増え、以前いただいたお言葉の意味を改めて実感しております。
心ばかりの品ですが、感謝の気持ちとしてお送りいたします。今後とも折に触れてご教示いただければ幸いです。
恩師・先生・年長の知人への贈り物に添える文例
恩師や年長の知人には、仕事上の上司ほどビジネス表現を重ねず、教えてもらったことや日頃の心遣いへの感謝を、自分の言葉で伝えます。
恩師へ日頃のお礼を贈る
先生には学生時代から温かく見守っていただき、心より感謝しております。
教えていただいたことは、今も仕事や日々の暮らしの中で大切な支えとなっています。
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて品物をお贈りいたします。お受け取りいただければ幸いです。
久しぶりに先生へ品物を送る
長らくご無沙汰しておりますが、先生にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
先日、学生時代の友人と先生のお話をし、懐かしく思い出しておりました。
当地の品を少しばかりお送りいたします。お口に合えば幸いです。どうぞお健やかにお過ごしください。
年長の知人へお礼の品を贈る
先日は親身になってお話を聞いてくださり、ありがとうございました。
温かいお言葉をいただき、気持ちがずいぶん軽くなりました。
ほんの感謝の気持ちですが、品物をお贈りいたします。どうぞお気遣いなくお受け取りください。
品物を郵送するときの少しまとまりのある文例
品物を郵送するときは、カードの一言だけでなく、次の内容を3~5文程度にまとめると、送った理由が伝わりやすくなります。
- 挨拶や相手への気遣い
- 感謝の理由や品物を贈る理由
- 品物を送ったこと
- 結びの挨拶
現在の上司へ仕事のお礼を送る文例
先日のプロジェクトでは、最後まで温かくご指導いただき、誠にありがとうございました。
判断に迷った際にも的確な助言をいただき、おかげさまで無事に仕事を終えることができました。
感謝の気持ちとして、ささやかな品を別便にてお送りいたしました。
お受け取りいただければ幸いです。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
長く会っていない元上司へ送る文例
大変ご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
私もおかげさまで変わりなく仕事を続けております。最近、後輩を指導する立場となり、以前いただいたご助言を思い返す機会が増えました。
日頃の感謝を込めて、当地の品を少しばかりお送りいたしました。
お口に合えば幸いです。どうぞお返しなどお気遣いなさいませんようお願いいたします。
恩師へ季節の品を送る文例
暑い日が続いておりますが、先生にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
私も元気に過ごしており、教えていただいたことを折に触れて思い返しております。
日頃の感謝を込めて、心ばかりの品をお送りいたしました。
ご家族の皆さまでお召し上がりいただければ幸いです。どうぞご自愛のうえお過ごしください。
頭語・結語、日付、署名、宛名まで含む改まった手紙については、お礼の品を送るときの手紙の書き方と正式な全文例をご覧ください。
メッセージカードへ短く添える代表例
小さなメッセージカードや一筆箋に短く添える場合は、相手と場面に合う表現を選びます。
- 直属の上司へ:いつも温かくご指導いただき、ありがとうございます。感謝の気持ちを込めてお贈りします。
- 接点の少ない上司へ:日頃のお心遣いに感謝申し上げます。心ばかりの品ですが、お受け取りいただければ幸いです。
- 仕事で助けてもらった上司へ:先日はお力添えをいただき、ありがとうございました。ささやかですが、お礼の気持ちです。
- 退職する上司へ:これまでの温かいご指導に、心より感謝申し上げます。今後のご健康とご多幸をお祈りいたします。
- 異動する上司へ:これまでご指導いただき、ありがとうございました。新しい部署でのご活躍をお祈りいたします。
- 元上司へ:在職中にいただいたご指導への感謝を込めて、ささやかな品をお贈りします。
- 恩師へ:先生に教えていただいたことは、今も大切な支えとなっています。感謝を込めてお贈りします。
- 年長の知人へ:先日は温かいお心遣いをありがとうございました。どうぞお気遣いなくお受け取りください。
お菓子、お土産、差し入れなどへ添える短い表現をさらに探したい場合は、お礼の品に添える短い一言・メッセージ文例をご覧ください。
上司・目上の人への手紙で不自然になりやすい表現
丁寧にしようとして敬語や謙遜を重ねると、かえって古風で分かりにくい文章になることがあります。ここでは、目上の人への贈り物で迷いやすい表現と、自然な言い換えを確認します。
敬語を重ねすぎない
上司や目上の人に失礼のないようにしようとして、敬語を重ねすぎると、かえって読みにくい文章になります。
例えば、「お受け取りいただけましたら幸甚に存じ上げます」のように堅くする必要はありません。
- お受け取りいただければ幸いです。
- お納めいただければ幸いです。
- お口に合えば幸いです。
この程度の丁寧さで、十分に敬意が伝わります。
「ご指導ご鞭撻」は関係に合わせて使う
「今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」は、現在も仕事上の関係が続く上司には使えます。
一方、退職後に長く会っていない元上司や恩師に対しては、やや定型的で堅く感じられることがあります。
- 今後とも折に触れてご教示いただければ幸いです。
- これからも変わらぬお付き合いをいただけましたら幸いです。
- またお目にかかれる日を楽しみにしております。
「ご栄転」は通常の異動には使わない
「栄転」は、昇進や栄誉を伴う異動を表す言葉です。
単なる部署異動や転勤に対して使うと、実情と合わない場合があります。栄転かどうか分からないときは、次の表現を選びましょう。
- このたびのご異動に際し
- 新しい部署でのご活躍をお祈り申し上げます。
- 新任地でのさらなるご活躍をお祈りいたします。
「つまらないものですが」は避けてもよい
「つまらないものですが」は、贈り物をへりくだって表す昔からの言い方です。
間違いとまではいえませんが、せっかく選んだ品物を「つまらないもの」と表す必要はありません。現在は、次のような表現の方が自然です。
- 心ばかりの品ですが
- ささやかな品ではございますが
- 感謝の気持ちとして
- ほんの気持ちですが
「ご笑納ください」は親しさを考えて使う
「ご笑納ください」は、「つまらないものですが、笑って受け取ってください」という謙遜を含む表現です。
目上の人に使うこと自体が誤りではありませんが、古風で、へりくだりの強い言い方です。普段あまり接点のない上司や、改まった相手への代表表現としては勧めにくいでしょう。
迷ったときは、次の表現が使いやすくなります。
- お受け取りいただければ幸いです。
- お納めいただければ幸いです。
- お口に合えば幸いです。
- 皆さまでお楽しみいただければ幸いです。
「ご査収ください」は贈り物には使わない
「ご査収ください」は、書類や資料などの内容を確認したうえで受け取ってほしいときに使う表現です。
お菓子やお土産、お礼の品など、通常の贈り物には適しません。
- お受け取りください。
- お納めいただければ幸いです。
- お口に合えば幸いです。
「心ばかり」の意味や、相手・場面に応じた言い換えについては、「心ばかり」の意味・使い方・言い換えで詳しく解説しています。
上司・目上の人への贈り物に関するよくある質問
最後に、上司へ個人的に贈ってよいか、お返し不要をどう伝えるかなど、贈り物に添える文章でよく迷う点をまとめます。
上司へ個人的に贈り物をしてもよいですか
勤務先の規定で禁止されておらず、相手に負担や誤解を与えない品物であれば、贈れる場合があります。
ただし、高価な品物、現金、商品券などは避けた方が安全です。退職や異動など職場全体に関係する場面では、個人ではなく部署や有志一同で贈る方法も検討しましょう。
「お返しは不要です」と書いてもよいですか
意味は伝わりますが、「不要です」と断定すると、目上の人にはやや直接的に感じられることがあります。
- どうぞお返しなどお気遣いなさいませんようお願いいたします。
- ほんの感謝の気持ちですので、どうぞお気遣いなくお受け取りください。
このように書くと、相手への配慮を保ちながら気持ちを伝えられます。
時候の挨拶は必要ですか
手渡しする小さなカードや一筆箋であれば、時候の挨拶はなくても問題ありません。
品物を郵送し、少しまとまりのある手紙を添える場合は、「暑さ厳しき折」「朝夕冷え込む季節となりました」など、短い季節の挨拶を入れると自然です。
上司に「ほんの気持ちです」と書いてもよいですか
直属の上司や、普段から会話をする相手へのカードであれば使えます。
接点の少ない役職者や改まった相手には、「心ばかりの品ですが」「感謝の気持ちとしてお贈りします」とすると、より丁寧です。
友人や親戚への文例を使ってもよいですか
友人や親戚向けの文例は、近況や家族の話を入れやすく、上司向けよりも親しみのある表現が中心です。
上司には、仕事上の関係、社会的な立場、贈り物による負担への配慮が必要なため、そのまま流用するのは避けましょう。
相手が友人や知人の場合は、友人・知人への贈り物に添える場面別文例をご覧ください。
親戚へ贈る場合は、親戚への贈り物に添える関係別文例で、親しさや年齢に合わせた書き方を紹介しています。
まとめ
上司や目上の人への贈り物に添える手紙は、敬語を使うだけではなく、相手との現在の関係や贈り物をする理由に合わせて書くことが大切です。
- 直属の上司には、具体的な出来事への感謝を添える
- 接点の少ない上司には、親しげな表現を入れすぎない
- 元上司には、現在の関係や自分の近況を添える
- 恩師や先生には、ビジネス用語を使いすぎない
- 異動と栄転を混同しない
- 「ご査収ください」は贈り物には使わない
- 会社の贈答規定と相手の負担を先に確認する
堅苦しい敬語を重ねるよりも、相手との関係に合った言葉で、何に感謝しているのかを具体的に伝える方が、気持ちの伝わる手紙になります。
なお、お礼ではない荷物や品物へ添える手紙については、荷物に添える手紙の書き方と文例をご覧ください。

