お礼の品を送るとき、品物だけでも気持ちは伝わりますが、一言手紙を添えると印象はぐっとやわらかくなります。とはいえ、かしこまりすぎるのも不自然で、どのくらい丁寧に書けばよいか迷いますよね。
この記事では、お礼の品に添える手紙の基本的な書き方を押さえたうえで、短文・相手別・場面別の文例をまとめました。上司や親戚、友人など相手に合わせて、そのまま使いやすい形でご紹介します。
お礼の品に添える手紙は何を書けばよい?
お礼の品に添える手紙は、長く立派に書こうとしなくても大丈夫です。感謝の気持ち、お礼の理由、品物を送ることの3つが入っていれば、十分に気持ちの伝わる文面になります。
まず入れたい3つの要素
お礼の品に添える手紙では、最初に感謝の言葉を伝え、そのあとで何に対するお礼なのかを書き、最後に品物を送ったことを添えると自然にまとまります。
たとえば、先日はありがとうございました。おかげさまでとても助かりました。感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします。という流れです。
かしこまりすぎず失礼にもならない書き方のコツ
丁寧にしようとして、難しい言い回しをたくさん入れる必要はありません。ふだん使わない硬い表現ばかり並べるより、やさしい敬語で素直に気持ちを書くほうが自然です。
迷ったときは、ありがとうございました、感謝しております、心ばかりの品ですが、どうぞお納めください、のような基本表現を使うと整えやすくなります。贈り物全体の書き方の流れから確認したい方は、贈り物に添える一筆箋・手紙の書き方ガイドもあわせて読むと整理しやすいです。
短く添えるときの基本形
荷物に添える一筆やメッセージカードなら、2〜3文ほどでも十分です。短い文面でも、何に対するお礼かが入っていれば、そっけない印象になりません。
先日は温かいお心遣いをありがとうございました。感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします。どうぞお納めください。
お礼の品に添える手紙の基本構成
文章がなかなか思いつかないときは、書き出し、本文、結びの3つに分けて考えると書きやすくなります。この形を覚えておけば、相手や場面が変わっても応用しやすくなります。
書き出しで感謝を伝える
最初の一文では、まずお礼をはっきり伝えます。手紙は冒頭の印象が大切なので、最初にありがとうの気持ちを置くと伝わりやすくなります。
このたびは大変お世話になり、ありがとうございました。
先日はご親切にしていただき、心より感謝申し上げます。
温かいお心遣いをいただき、本当にありがとうございました。
本文でお礼の理由をひと言添える
何について感謝しているのかを一言入れると、気持ちがより具体的に伝わります。長い説明は不要ですが、相手の行為に触れると丁寧です。
おかげさまで安心して過ごすことができました。
あのときのお気遣いに大変励まされました。
お心のこもったお品をありがたく頂戴しました。
結びで品物を送ることを添える
最後に、お礼の品を送ることと、相手へのやさしい一言を添えると全体が整います。ここで無理に立派な言葉にしなくても、落ち着いた表現で十分です。
感謝の気持ちとして、心ばかりの品をお送りします。
ささやかではございますが、お納めいただければ幸いです。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
短く添えたいときのお礼の品の文例
まずは短く使いやすい文例を見たい方のために、そのまま添えやすい短文をまとめました。荷物に一筆添えたいときや、カードに書きたいときに使いやすい文面です。
やわらかい短文
文例1
先日はありがとう。感謝の気持ちを込めて、ささやかな品を送ります。よかったら受け取ってください。
文例2
この前は本当に助かりました。お礼の気持ちとして品を送ります。どうぞ受け取ってください。
文例3
いつも気にかけてくれてありがとう。ほんの気持ちですが、品を送ります。
少し丁寧な短文
文例1
先日は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします。
文例2
このたびはご親切にしていただき、誠にありがとうございました。心ばかりの品ですが、お納めください。
文例3
日頃のお礼を込めて、ささやかな品をお送りいたします。どうぞご笑納ください。
改まった相手にも使いやすい短文
文例1
このたびは格別のお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。感謝のしるしとして、心ばかりの品をお送りいたします。
文例2
日頃のご厚情に深く感謝申し上げます。ささやかではございますが、お礼の品をお贈りいたします。
文例3
ご親切に心より御礼申し上げます。感謝の気持ちを込めて品をお送りしますので、お納めいただければ幸いです。
相手別|お礼の品に添える手紙の文例
同じお礼でも、相手によってちょうどよい言葉づかいは変わります。ここでは上司、親戚、友人・知人に分けて、使いやすい文例をまとめます。より細かい相手別文例を見たい方は、各専用ページもあわせて参考にしてください。
上司・目上の人に送る文例
上司や恩師など目上の方には、くだけすぎない丁寧な表現が向いています。とはいえ、あまりに堅苦しくしすぎず、素直な感謝が伝わる文面を意識すると自然です。
文例1
日頃より温かいご指導を賜り、誠にありがとうございます。先日は親身にご助言をいただき、大変励まされました。感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りいたします。どうぞお納めください。
文例2
このたびはご多忙のなかご配慮をいただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで安心して進めることができました。心ばかりの品ではございますが、お礼のしるしとしてお贈りいたします。
文例3
いつも温かくお力添えいただき、ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて、ささやかな品をお送りします。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
仕事関係の表現をもう少し丁寧に整えたい場合は、贈り物に添える手紙文例【上司編】やビジネスお礼状の例文&書き方も役立ちます。
親戚に送る文例
親戚への手紙は、丁寧さを保ちつつ、少しやわらかさのある言い回しが使いやすいです。年上の親戚なら礼儀を意識し、近しい間柄なら少し親しみも入れると自然です。
文例1
先日は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。いつも気にかけていただき、心より感謝しております。ほんの気持ちですが、お礼の品をお送りしますので、どうぞお納めください。
文例2
このたびはご親切にしていただき、本当にありがとうございました。おかげさまでとても助かりました。感謝の気持ちとして、ささやかな品を送らせていただきます。
文例3
いつもあたたかく見守っていただき、ありがとうございます。心ばかりの品ですが、お礼の気持ちを込めてお送りします。皆さまで召し上がっていただければ嬉しいです。
親戚向けだけをまとめて見たいときは、贈り物に添える手紙文例【親戚編】もあわせてどうぞ。
友人・知人に送る文例
友人や知人には、かしこまりすぎず、でも礼儀は感じられる文面がちょうどよいことが多いです。ふだんの関係が見える、やわらかい言葉にすると気持ちが伝わります。
文例1
この前はいろいろと助けてくれてありがとう。とても心強かったです。感謝の気持ちとして、ほんの気持ちだけど品を送ります。よかったら受け取ってください。
文例2
先日は温かい気づかいをありがとう。おかげで本当に助かりました。お礼の気持ちを込めて、ささやかな品を送ります。
文例3
いつも気にかけてくれてありがとう。感謝のしるしに、ちょっとした品を送ります。気軽に受け取ってもらえたら嬉しいです。
親しい相手向けの一言をもっと見たい場合は、贈り物に添える手紙文例【友人・知人向け】が参考になります。
場面別|お礼の品に添える手紙の文例
誰に送るかだけでなく、どんなことへのお礼なのかによっても文面は変わります。ここでは、よくある場面ごとに文例をまとめました。
手伝いや助けてもらったときのお礼
困っているときに助けてもらった場面では、助かったことや心強かったことをひと言入れると気持ちが伝わりやすくなります。
文例1
このたびは急なお願いにもかかわらず、快くご対応いただき本当にありがとうございました。おかげさまで無事に乗り越えることができました。感謝の気持ちを込めて、ささやかな品をお送りいたします。
文例2
先日は大変助かりました。あたたかいお言葉にも励まされ、心より感謝しております。心ばかりの品ですが、お礼のしるしとしてお送りします。
文例3
ご多忙のところお力添えをいただき、ありがとうございました。とても心強く感じておりました。ささやかな品ですが、感謝の気持ちとしてお納めください。
いただきものへのお礼とお返し
品物をいただいたお礼では、受け取った嬉しさや家族で楽しんだことなどをひと言添えると、形式的になりすぎません。お返しを送る場合も、重くなりすぎない表現が向いています。
文例1
先日は心のこもったお品をいただき、誠にありがとうございました。家族そろってありがたく頂戴いたしました。感謝の気持ちとして、ささやかですがお返しの品をお送りいたします。
文例2
このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございました。お気持ちがとても嬉しく、心より感謝しております。ほんの気持ちばかりですが、お礼の品をお送りします。
文例3
温かいお心配りをいただき、本当にありがとうございました。感謝のしるしとして、ささやかな品を送らせていただきます。どうぞご笑納ください。
仕事でお世話になったときのお礼
仕事関係のお礼では、助言や配慮のおかげで進めやすくなったことを簡潔に入れると自然です。あまり感情を強く出しすぎず、落ち着いた表現でまとめるとよいでしょう。
文例1
日頃より温かいご指導をいただき、ありがとうございます。先日はとくに丁寧にご助言を賜り、大変助かりました。感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお送りいたします。
文例2
いつも細やかなお心遣いをありがとうございます。おかげさまで安心して業務に取り組むことができております。ささやかながら、お礼の気持ちとして品をお贈りいたします。
文例3
このたびはご配慮を賜り、誠にありがとうございました。感謝の思いを形にしたく、ささやかな品をお送りいたします。今後ともよろしくお願い申し上げます。
お祝い・ご香典・法事などへのお礼
冠婚葬祭に関するお礼では、少し改まった表現がなじみます。ただし、必要以上に難しい言葉を並べるより、感謝をきちんと伝えることを優先すると書きやすくなります。
文例1
このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。心ばかりの品をお送りいたしますので、お納めいただければ幸いです。
文例2
ご祝意をお寄せいただき、ありがとうございました。あたたかなお気持ちを大変嬉しく受け止めております。お礼の気持ちとして、ささやかな品をお贈りいたします。
文例3
このたびはご丁重なるご弔意を賜り、誠にありがとうございました。お心遣いに深く感謝申し上げます。略儀ながら、感謝の気持ちとして心ばかりの品をお届けいたします。
お礼の手紙で使いやすいフレーズ集
手紙全体を一から考えるのが難しいときは、使いやすい一言表現を組み合わせるだけでも十分です。ここでは、書き出し、品物を送る一文、結びに分けて使いやすい表現をご紹介します。
書き出しで使える表現
このたびは誠にありがとうございました。
先日は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。
日頃よりお世話になり、心より感謝申し上げます。
ご親切にしていただき、本当にありがとうございました。
品物を送るときに使える表現
感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送りします。
心ばかりの品ですが、お納めください。
ほんの気持ちばかりですが、お送りいたします。
お礼のしるしとして、品をお贈りいたします。
結びに使える表現
どうぞご笑納ください。
皆さまでお使いいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
お礼の品に添える手紙で気をつけたいマナー
文例をそのまま使うときも、少しだけ気をつけると、より自然で失礼のない手紙になります。ここでは難しい作法ではなく、実際に書くときに意識しやすいポイントだけをまとめます。
長すぎる文章にしない
お礼の品に添える手紙は、主役が品物ではなく気持ちであるとはいえ、あまり長くなりすぎるとかえって重く見えることがあります。2〜4文ほどを目安にすると、読みやすくまとまりやすいです。
品物の説明ばかりにしない
何を送ったかを書くよりも、なぜ送りたいと思ったかをひと言添えるほうが、お礼の手紙らしくなります。感謝の気持ちとして、心ばかりですが、という言い方が使いやすいです。
相手との距離感に合う言葉を選ぶ
上司には丁寧に、友人にはやわらかくというように、相手に合った言葉づかいを選ぶことが大切です。いつもの関係とかけ離れた不自然な表現は、かえってよそよそしく感じられることがあります。
まとめ|お礼の品には短くても気持ちが伝わる言葉を添える
お礼の品に添える手紙は、長く立派に書かなくても、感謝の言葉、お礼の理由、品物を送る一言があれば十分に気持ちは伝わります。大切なのは、相手に合ったやさしい言葉で、ありがとうを形にすることです。
迷ったときは、この記事の短文や相手別文例を土台にして、あなたの状況に合う一文へ少し整えてみてください。基本から見直したいときは贈り物に添える一筆箋・手紙の書き方ガイド、仕事向けならビジネスお礼状の例文&書き方も参考になります。
甚兵衛のひとこと:お礼の手紙は、上手に書くことより、相手を思い浮かべながら書くことがいちばん大切です。気持ちのこもった短い一文は、それだけで十分に温かいものですよ。

