\贈り物に添える手紙シリーズ/
・基本マナーと書き方のコツ
・親戚に贈る文例
・友人・知人に贈る文例
・「心ばかり」の使い方
・荷物に添える手紙の例文
・お礼の品に添える手紙文例
・シーン別文例まとめ
上司への贈り物に添える手紙では、丁寧さと気遣いのバランスが求められます。
かしこまりすぎずとも、社会人として失礼のない文面を心がけたいものです。
この記事では、シーン別に使える例文を多数ご紹介します。
上司への手紙は「礼儀」と「感謝」が基本
上司との関係性は形式的でありながらも、人間関係の温かさもにじませたいもの。
一筆添えることで、誠実な印象を与えることができます。
書き出し・結びで印象が決まる
冒頭では時候の挨拶や日頃の感謝を述べ、
結びでは体調への気遣いや今後のお付き合いをにじませると好印象です。
「心ばかり」などの表現も活用を
「心ばかりの品ではございますが」や「ご笑納いただければ幸いです」など、
控えめで上品な表現を使うことで、印象がぐっと引き締まります。
シーン別・上司に贈り物を添える手紙文例
上司へ贈り物をお渡しする際には、手紙の内容も丁寧さと心配りが求められます。
ここでは、お中元やお歳暮、退職・異動時のお礼、弔事のお返しなど、
さまざまな場面に合わせた文例を紹介します。
形式的になりすぎず、誠意が伝わる表現を選ぶことが大切です。
お中元・お歳暮を贈るとき
文例①(お中元):
「日頃のご指導に心より感謝申し上げます。
ささやかではございますが、季節のご挨拶として品をお届けいたします。
ご笑納いただければ幸いです。」
文例②(お歳暮):
「本年も大変お世話になり、ありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたします。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。」
文例③(お歳暮):
「年の瀬も押し迫ってまいりました。
本年も温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
心ばかりではございますが、感謝の気持ちを込めてお贈り申し上げます。」
退職や異動でお世話になったお礼
文例①(自分が退職する場合):
「このたび退職にあたり、長年にわたりご指導いただき誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、感謝のしるしとして品をお届けいたします。」
文例②(上司が異動する場合):
「ご栄転、誠におめでとうございます。
在職中は多くのご指導を賜り、心より感謝申し上げます。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたします。」
文例③(上司の退職に対して):
「ご退職にあたり、長年のご尽力に心より敬意と感謝を申し上げます。
ご指導の一つひとつが、今でも私の支えになっております。
ささやかではございますが、感謝のしるしとして品をお贈りいたします。」
結婚・出産など私的なお祝いのお返し
文例①(結婚祝いのお返し):
「このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお送りいたします。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」
文例②(出産祝いのお返し):
「ご丁寧なお祝いをいただき、心より御礼申し上げます。
子どもも元気に過ごしております。
感謝の気持ちとして、ささやかではございますが品をお送りいたします。」
文例③(結婚祝いのお返し):
「このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで無事に新生活をスタートすることができました。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお届けいたします。」
香典返し・法事など弔事の文例
文例①(香典返し):
「このたびはご丁重なるご弔意を賜り、誠にありがとうございました。
心ばかりの品をお送り申し上げますので、ご受納いただければ幸いです。」
文例②(法事のお供え返し):
「ご法要に際し、お心遣いを賜りまして誠にありがとうございました。
感謝のしるしとして、心ばかりの品をお届けいたします。」
文例③(香典返し):
「ご丁重なるご厚志を賜り、深く感謝申し上げます。
故人も安らかに旅立つことができたことと存じます。
略式ながら、感謝の気持ちとして心ばかりの品をお届けいたします。」
文章に使える丁寧なフレーズ集【上司向け】
- 「日頃のご厚情に心より感謝申し上げます」
- 「ささやかではございますが、感謝のしるしとして」
- 「ご笑納いただければ幸いです」
- 「今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げます」
- 「益々のご健勝とご活躍をお祈りいたします」
まとめ|気持ちを伝えながらも丁寧さを忘れずに
上司への手紙は、感謝を伝えるとともに、社会人としての節度も大切にしたいものです。
短い手紙でも、言葉の選び方で印象が大きく変わります。
次回は、友人や知人に贈り物を添える手紙文例をご紹介します。