＼贈り物に添える手紙シリーズ／
・基本マナーと書き方のコツ
・親戚に贈る文例
・上司に贈る文例
・友人・知人に贈る文例
・「心ばかり」の使い方
・荷物に添える手紙の例文
・お礼の品に添える手紙文例
贈り物やちょっとした手土産に一言添えるだけで、感謝の気持ちはぐっと伝わります。
この記事では「日常のささやかなお礼」から「改まったお返し」まで、さまざまな場面に対応できるお礼状やメッセージ文例をまとめました。
相手との関係や場面に合わせて、ぜひ参考にしてください。
お礼の品に手紙を添えるときの基本マナー
感謝の言葉を形にする手紙は、品物以上に心が伝わるものです。お礼の品に手紙や一筆箋を添える際には、相手との距離感や状況を意識した表現を選びましょう。ここでは、最低限押さえておきたいマナーをご紹介します。
- 品物の説明は簡潔にし、贈る理由を一言添える
- 「心ばかり」「ささやかですが」など控えめな表現を用いる
- 相手の健康や安否を気遣う一文を加える
- 句読点を避け、改行でリズムをつけると上品に見える
また、手紙の長さは一筆箋1枚程度で十分です。気持ちを簡潔に伝えることを大切にしましょう。
ちょっとしたお礼に添える一言・文例
おすそ分けや小さな助けに対して感謝を伝えるときは、形式ばらず気持ちが伝わる言葉が喜ばれます。短いメッセージでも、ひとこと添えるだけで印象が変わります。
文例①： この間は助けてくれてありがとう。ささやかですが、お礼の気持ちです。
文例②： いつも気にかけてくださり嬉しいです。ほんの気持ちですが、お役立ていただければ幸いです。
文例③： 少しばかりですが、感謝を込めて。これからもどうぞよろしくお願いします。
文例④： 先日は突然お願いしてしまい、すみませんでした。おかげでとても助かりました。ささやかですが受け取ってください。
文例⑤： あなたのおかげで楽しい時間が過ごせました。本当にありがとう。気持ちばかりですがどうぞお納めください。
気軽なシーンでは「ありがとう」を中心に、柔らかな言い回しを心がけましょう。
改まった場面で感謝を伝える手紙文例
職場や目上の方などに贈る場合は、敬語を使い、礼儀を感じさせる文章に整えることが必要です。感謝の言葉とともに「ご笑納ください」「お納めください」といった丁寧な結びを添えると良いでしょう。
文例①： このたびは大変お世話になりました。心ばかりの品をお送りいたします。ご笑納いただければ幸いです。
文例②： 日頃よりご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。ささやかな品ではございますが、お受け取りください。
文例③： いつも温かくご指導いただき、ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお届けいたします。
文例④： 平素より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。心ばかりではございますが、感謝を込めて品をお贈りいたします。
文例⑤： ご多忙の中、細やかなお心遣いを賜り、厚く御礼申し上げます。感謝の気持ちを込めた品をお納めくださいませ。
出産・結婚・入学などお祝い返しに添える文例
出産祝いや結婚祝い、入学祝いなどをいただいた際のお返しでは、感謝とともに新生活の様子や気持ちを添えると、より温かみが伝わります。
文例①： このたびは心温まるお祝いをいただき、ありがとうございました。ささやかではございますが、お礼の品をお届けいたします。
文例②： 温かなお心遣いに心より感謝申し上げます。感謝の気持ちを込めて、心ばかりのお品をお贈りいたします。
文例③： ご丁寧なお祝いを賜り、誠にありがとうございました。ささやかながら感謝の品をお送りいたします。
文例④（結婚祝いのお返し）： ご多忙の中、温かなお祝いをありがとうございました。二人の門出を祝っていただき感謝の気持ちでいっぱいです。心ばかりではございますが、お品をお届けいたします。
文例⑤（入学祝いのお返し）： このたびはお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。新生活に向け家族一同励んでおります。感謝の気持ちを込めてお礼の品をお送り申し上げます。
弔事・香典返しに添えるお礼状文例
弔事のお礼状では、故人への敬意やご厚情への感謝を穏やかに伝えることが大切です。華美な表現は避け、落ち着いた言葉を選びましょう。
文例①： このたびはご丁重なるご厚志を賜り、心より御礼申し上げます。略儀ながらお礼の品をお送りいたします。
文例②： ご弔意を賜り、誠にありがとうございました。心ばかりのお品をお届けいたしますので、ご受納ください。
文例③： 故人へのご厚情に深く感謝いたします。ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めた品をお届け申し上げます。
文例④（法要のお返し）： ご多用の中、先日の法要にご参列いただきありがとうございました。厚く御礼申し上げるとともに、心ばかりの品をお送りいたします。
文例⑤（香典返し）： 故人のためにご丁重なるご厚志をいただき、誠にありがとうございました。略儀ながら感謝のしるしとして品をお届け申し上げます。
まとめ
感謝の気持ちは、言葉にしてこそ相手に届くものです。
お礼の品に添える手紙は長文である必要はなく、短くても心がこもっていれば十分伝わります。
ちょっとしたお礼から改まった場面まで、この記事で紹介した文例を活用して、気持ちを丁寧に表現してみてください。
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