前略の結びは草々?かしこ?使い分けと例文

前略の結びに使う「草々」と「かしこ」の違いを、手紙と万年筆のイメージで表したアイキャッチ画像

「前略」で始めた手紙は、「草々」と「かしこ」のどちらで結べばよいのでしょうか。

前略の基本的な結びは「草々」です。ただし、女性が親しい相手へ送る私的な手紙では、「かしこ」を使うこともできます。

女性が「草々」を使っても問題ありません。どちらを使うか迷ったときは、性別にかかわらず「草々」を選ぶとよいでしょう。

この記事では、前略と草々・かしこの組み合わせ、男女による使い分け、手紙の例文をわかりやすく解説します。

前略の結びの選び方

  • 男女共通の基本:前略~草々
  • 女性の私的な手紙:前略~草々、または前略~かしこ
  • 男性:前略~草々が一般的
  • 迷った場合:草々を選ぶ
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前略の結びは草々?かしこ?【先に結論】

前略で始めた手紙は、「草々」で結ぶのが基本です。

一方、「かしこ」は主に女性が私的な手紙で使う結語です。女性が親しい友人や親族へ送る手紙なら、前略に「かしこ」を組み合わせることもあります。

書き手・場面前略に対応する結び
男女共通草々
女性の私的な手紙草々またはかしこ
男性草々が一般的
どちらを使うか迷う場合草々

前略には草々を組み合わせるのが基本

「前略」は、時候の挨拶や相手の安否を尋ねる前文を省き、すぐに用件へ入るときに使う頭語です。

前文を省略した手紙を簡潔に締めくくる結語として、「草々」を組み合わせます。

基本の組み合わせ

前略 ― 草々

拝啓 ― 敬具

「前略―草々」と「拝啓―敬具」は、手紙の目的や改まり方によって使い分けます。

女性の私信ではかしこも使える

「かしこ」は、主に女性が手紙の最後に添える結語です。

親しい友人や親族などへ送る私的な手紙では、「前略」で始めて「かしこ」で結ぶことがあります。

ただし、「かしこ」は「草々」よりもやわらかく、私的な印象があります。仕事関係の相手への手紙では、通常は「拝啓~敬具」を使い、急ぎの連絡などで前略を使う場合は「草々」で結ぶとよいでしょう。

迷ったら男女とも草々を選ぶ

女性は「草々」と「かしこ」のどちらも使えます。

どちらが適切か迷ったときは、男女とも使える「草々」を選ぶとよいでしょう。

相手との関係や手紙の内容にかかわらず、必ず「かしこ」を使わなければならないという決まりはありません。

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草々とかしこの意味・使い方と違い

「草々」と「かしこ」は、どちらも手紙の最後に書く結語ですが、使える人や場面に違いがあります。

結語主な使い方使う人
草々前略などで始めた手紙を簡潔に結ぶ男女共通
かしこ女性が私的な手紙をやわらかく結ぶ主に女性
敬具拝啓で始めた改まった手紙を結ぶ男女共通

草々の意味と使い方

「草々」は「そうそう」と読みます。

手紙を十分に整えず、取り急ぎ書いたことを表す結語です。前文を省略して用件から書き始める「前略」と組み合わせて使います。

草々は男女共通で使えるため、女性が使っても問題ありません。

かしこの意味と使い方

「かしこ」は、相手への敬意を込めて手紙を結ぶ言葉です。

主に女性が使い、親しい相手への手紙や、やわらかな印象にしたい私的な手紙に向いています。

かしこは、必ず特定の頭語と組み合わせなければならない結語ではありません。頭語を置かない女性の私信で、文末に「かしこ」だけを添えることもあります。

女性は草々を使ってもよい?

女性が「草々」を使っても問題ありません。

草々は男女共通で使える結語です。女性だから「かしこ」を使わなければならないという決まりはありません。

親しい相手へやわらかく書きたい場合は「かしこ」、性別を意識せず一般的な形で結びたい場合は「草々」と考えると分かりやすいでしょう。

男性が「かしこ」を使ってもよい?

「かしこ」は伝統的に主に女性が使ってきた結語です。

現代の手紙でも、男性が「かしこ」を使うのは一般的ではありません。男性が前略で始めた手紙を書く場合は、「草々」で結ぶと自然です。

草々・かしこ・敬具の違い

「草々」と「かしこ」は、比較的簡略な手紙や私的な手紙で使われます。

一方、「敬具」は「拝啓」と組み合わせ、時候の挨拶を含む改まった手紙で使うのが基本です。

  • 急ぎの連絡や親しい相手への手紙:前略~草々
  • 女性が書く親しい相手への私信:前略~かしこ
  • 目上の人や改まった手紙:拝啓~敬具

手紙全体の基本的な構成については、手紙の書き方と構成の基本で詳しく解説しています。

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前略・草々・かしこの例文

ここからは、「前略~草々」と「前略~かしこ」を使った手紙の例文を紹介します。

前略を使う場合は、時候の挨拶や「お元気でお過ごしでしょうか」といった前文を省き、すぐに用件を書き始めます。

前略~草々の基本例文

親しい相手へ、急ぎの予定変更を伝える例文です。差出人の性別を問わず使えます。

前略

 急なお知らせとなりますが、今週土曜日に予定していた集まりを、都合により翌週へ変更することになりました。

  直前のご連絡となり、申し訳ありません。新しい日時は、八月八日土曜日の午後二時からです。場所に変更はありません。

 ご都合をお知らせいただければ幸いです。まずは取り急ぎ、予定変更のご連絡まで申し上げます。

草々

令和八年七月二十七日

山田太郎

佐藤一郎様

女性が前略~かしこで結ぶ例文

女性が親しい友人へ、取り急ぎお礼を伝える私的な手紙の例文です。

前略

 先日は、心のこもった贈り物をありがとうございました。

 以前から気になっていた品でしたので、包みを開けたときは本当にうれしく、さっそく使わせていただいています。

 今度お会いしたときに、あらためてゆっくりお礼を伝えさせてください。まずは書中にてお礼申し上げます。

かしこ

令和八年七月二十七日

佐藤美咲

鈴木恵子様

このような親しい相手への手紙では、女性が「かしこ」で結ぶと、やわらかな印象になります。

ただし、正式なお礼状や目上の人への改まったお礼状では、「前略」を使わず、「拝啓~敬具」の形にするほうが適切です。

女性が前略~草々で結ぶ例文

女性が「草々」を使っても問題ありません。次は、親しい親族へ近況を知らせる例文です。

前略

 先日お話ししていた引っ越しの日が、八月三日に決まりました。

 新しい住まいは駅からも近く、買い物にも便利な場所です。片付けが落ち着きましたら、あらためて新しい住所をお知らせします。

 まずは取り急ぎ、引っ越しの日程までお知らせいたします。

草々

令和八年七月二十七日

高橋由美

田中和子様

お礼・連絡に使える短い結びの文例

前略で始めた手紙の本文末には、用件に合った結びの一文を書き、そのあとに「草々」または「かしこ」を置きます。

  • まずは取り急ぎ、お礼まで申し上げます。
  • まずは書中にてお礼申し上げます。
  • 取り急ぎ、ご報告まで申し上げます。
  • まずは用件のみにて失礼いたします。
  • 取り急ぎ、予定変更のお知らせまで申し上げます。
  • まずは書中にてご連絡申し上げます。

「取り急ぎお礼まで」のように簡略化しすぎると、相手によってはそっけない印象を与えることがあります。「申し上げます」などを添えると丁寧です。

草々・かしこを書く位置

横書きの手紙では、本文の結びの一文を書いたあと、次の行の右側に「草々」または「かしこ」を置きます。

その下に日付と署名を右寄せで書き、宛名は左側に書くのが基本です。

日付・署名・宛名の詳しい位置については、手紙の後付けの正しい書き方も参考にしてください。

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前略の結びで間違えやすい表現

「早々」は誤り?通常は「草々」を選ぶ

前略で始めた手紙は、「草々」で結ぶのが基本です。

ただし、結語としての「早々」が、必ずしも誤りというわけではありません。頭語と結語の一覧によっては、急用の手紙や略式の手紙に使う結語として「早々」を挙げているものもあります。

一方で、「早々」を結語として掲載していないマナー資料もあり、扱いは統一されていません。一般的な手紙で使うと、「草々」の書き間違いと思われる可能性もあります。

そのため、現在の実用的な手紙では、次のように使い分けると分かりやすく安心です。

  • 一般的な丁寧な手紙:拝啓~敬具
  • 前文を省いて急ぎの用件を伝える手紙:前略~草々
  • 「早々」:急用の結語として使われる例はあるものの、一般的ではないため、迷った場合は避ける

急いでいることを伝えたい場合は、無理に「早々」を使うよりも、本文の最後に「まずは取り急ぎご報告まで申し上げます」などと添えるほうが、意図が伝わりやすくなります。

そのうえで、前略で始めた手紙は「草々」、拝啓で始めた手紙は「敬具」と、頭語に合った結語で締めましょう。

前略に敬具を組み合わせるのは避ける

「敬具」は「拝啓」に対応する結語です。

前略で始めた手紙を「敬具」で結ぶと、頭語と結語の組み合わせが一致しません。

  • 前略で始めた場合:草々
  • 拝啓で始めた場合:敬具

女性の私的な手紙では、前略に「かしこ」を組み合わせることもできます。

「前略失礼いたします」の結びも草々が基本

「前略失礼いたします」は、前文を省略することへの断りを含んだ頭語です。

この場合も、基本的な結びは「草々」です。

前略失礼いたします

 急ぎご連絡申し上げます。

 まずは用件のみにて失礼いたします。

草々

拝啓で始めてかしこで結んでもよい?

女性の私的な手紙では、「拝啓」で始めて「かしこ」で結ぶ例もあります。

ただし、目上の人や仕事関係の相手へ送る改まった手紙では、一般的な組み合わせである「拝啓~敬具」を使うほうが分かりやすく、安心です。

まとめ|前略の結びは草々、女性の私信はかしこも使える

前略で始めた手紙は、草々で結ぶのが基本です。

  • 前略の基本的な結びは「草々」
  • 草々は男女共通で使える
  • 女性の私的な手紙では「かしこ」も使える
  • 女性が草々を使っても問題ない
  • 迷ったときは男女とも草々を選ぶ
  • 前略に「敬具」を組み合わせない
  • 「早々」が使われる例もあるが、迷った場合は「草々」を選ぶ

親しい相手への急ぎの手紙なら「前略~草々」、女性が私的な手紙をやわらかく結びたい場合は「前略~かしこ」と考えると、使い分けやすくなります。

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頭語・結語・後付け