卒業祝いをいただいた際、「どのくらいの品物を返せばよいのか」「祖父母と友達ではお返しの仕方を変えた方がよいのか」など、迷うことは多いものです。この記事では、相手別のマナーや相場、のし紙の書き方、おすすめの品物、そして添えるメッセージ文例まで、安心して使える形でまとめました。卒業の節目に、感謝の気持ちがきちんと伝わるお返しを用意するための参考にしていただければ幸いです。
卒業祝いのお返しマナーの基本
卒業祝いのお返しを考えるとき、まず知っておきたいのが全体のマナーです。「そもそも必要なのか」「いくらぐらいが妥当か」など、多くの方が迷いやすい部分をここで整理していきます。
そもそも卒業祝いにお返しは必要？
一般的に、卒業祝いは「お祝いの気持ち」という性格が強く、必ずしもお返しが必要というわけではありません。しかし、祖父母やお世話になった方から高額なお祝いをいただいた場合は、感謝の気持ちを形にしてお返しする方が丁寧です。
お返しの相場はどのくらい？
相場の目安は「いただいた金額の3分の1～半額程度」が多く見られます。友人や後輩へは、気軽に渡せるお菓子や日用品で十分です。目上の方へは、少し丁寧な品を選ぶとよいでしょう。
相手別の相場一覧（わかりやすい早見表）
卒業祝いのお返しは、相手との関係によって適切な金額が少しずつ変わります。一般的な目安を以下にまとめました。
【卒業祝い お返し相場 早見表】
・祖父母 …… 3,000〜10,000円（いただいた金額の1/3〜半額）
・親戚 …… 2,000〜5,000円程度
・友達 …… 1,000〜2,000円程度のお菓子・日用品
・後輩 …… 500〜1,000円程度の軽いギフト
・先生・恩師 …… お返し不要。手紙やメッセージのみで丁寧
あくまで「気持ちを形にする」ものですので、金額よりも無理のない範囲で選ぶことが大切です。
高額すぎるお返しは逆に失礼？
いただいた金額以上の品物を返すと、かえって気を遣わせてしまうことがあります。とくに友人・後輩には、気軽に受け取ってもらえる金額を心がけるとよいでしょう。
祖父母への卒業祝いのお返し（気持ちが伝わる選び方）
祖父母からの卒業祝いは、気持ちと応援が込められた特別な贈り物です。金額が大きいケースも多く、丁寧な感謝の伝え方が大切になります。ここでは、喜んでもらえる品物と文例を紹介します。
祖父母へのお返しの相場と品物
祖父母へは、日常で使える実用的な品や、健康に配慮した食品などがよく選ばれます。相場はいただいた金額の3分の1程度で問題ありません。写真入りのフォトフレームや名入れギフトも喜ばれます。
祖父母に添えるメッセージ文例
卒業祝いをありがとうございました。あたたかいお気持ちに心より感謝申し上げます。これからの新生活も大切に歩んでまいります。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
友達・後輩へ贈る卒業祝いのお返し
友達や後輩へは、かしこまりすぎず、気軽に受け取ってもらえるお返しが向いています。ここでは、選び方のポイントと、場面別の文例をまとめました。
友達へのお返しの選び方
友人へは、焼き菓子・ドリンク・ちょっとした雑貨などが気軽で人気です。高価すぎる品は気を遣わせてしまうことがあるため控えめなものを選びます。
後輩へのお返しのマナー
後輩へは、負担にならない軽いギフトが適しています。メッセージには励ましの言葉を添えるとよいでしょう。
友達・後輩向けメッセージ文例
卒業祝いありがとう。とても嬉しかったよ。これからの生活も頑張ります。また会える日を楽しみにしています。
お菓子をお返しに選ぶ場合のポイント
卒業祝いのお返しとして最も使いやすいのが「お菓子」です。相手を選ばず、気軽に贈れる品物だからこそ、選び方と注意点を押さえておくと安心です。
選んで間違いないお菓子の種類
フィナンシェやクッキー、バウムクーヘンなど、日持ちしやすく個包装のものが安心です。相手の家族構成がわかる場合は、人数分に合わせて量を調整すると丁寧です。
渡すときの注意点
アレルギーの有無や、保存方法の注意が必要なものは避けると安心です。また目上の方へは、あまりにカジュアルすぎるお菓子は控えめにしましょう。
卒業祝いのお返しに使う「のし」の書き方
のし紙は、卒業祝いのお返しで迷いやすいポイントの一つです。水引の種類や書き方など、最低限のルールを知っておくことで、丁寧な印象を与えることができます。
内のし・外のしはどちらが正しい？
卒業祝いのお返しでは、どちらを使ってもマナー違反にはなりません。一般的には、郵送の場合は品物を保護できる「内のし」、手渡しの場合は気持ちをよりはっきり示す「外のし」を選ぶと丁寧です。
表書きは「内祝」と「卒業内祝」のどちら？
表書きは「内祝」が最もよく使われる形です。明確にしたい場合は「卒業内祝」と書いても問題ありません。地域によっては「御礼」を使う場合もありますが、迷ったときは「内祝」が万能です。
名前はフルネーム・名字どちらが正しい？
のし紙の名前は「フルネーム・名字のみ」のどちらでも構いません。祖父母や親戚など、家族としてまとめて贈るときは「○○家」としても丁寧です。個人として贈る場合はフルネームが分かりやすく安心です。
水引の選び方（蝶結びを使う理由）
卒業は「何度あってもよい」お祝いごとにあたるため、水引は必ず「紅白・蝶結び」を使用します。結び切りは一度きりの意味を持つため不向きです。
卒業祝いのお返しに添えるメッセージ文例
お返しにメッセージを添えるだけで、相手への印象は大きく変わります。ここでは、祖父母・友達・後輩など、相手別に使える便利な文例をまとめました。
祖父母へ贈る丁寧な文例
卒業祝いをありがとうございました。これからの新しい環境でも励んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
友達に贈るカジュアル文例
卒業祝いありがとう！とても嬉しかったよ。新生活も楽しみながら頑張ります。
後輩に贈る文例
卒業祝いをありがとう。これからも応援しています。困った時はいつでも相談してくださいね。
まとめ
卒業祝いのお返しは、相手に合わせた気遣いが基本です。相場・品物・メッセージの3つを押さえるだけで、丁寧な感謝の気持ちがしっかり伝わります。
あわせて読みたい記事
