新年の挨拶状、いわゆる年賀状の季節がやってきました。結婚したばかりの方は、この機会に結婚の報告を年賀状に入れたいと思うかもしれませんし、旧姓を記載したい方もいるでしょう。
でもどうやって書けばいいのか分からない、迷ってしまう、という人もおられます。
ここでは、旧姓記載の方法や例に焦点を当ててご説明すると同時に、いつまで旧姓を入れればいいのかについても解説します。
年賀状で旧姓を併記する際の注意点
結婚により姓が変更になった人は、年賀状に旧姓を併記することが望ましいです。旧姓を書いておかないと、受け取った人が差出人を即座に判別できず、混乱を招く可能性があるからです。
ただ、年賀状を通じて結婚報告することはマナー違反でないとはいえ、このような個人的な内容は主に友人や年賀状交換のみの関係者に限定した方がいいです。
特に、上司やビジネス関係者など、公的な関係のある人に対しては、結婚の報告を年賀状で行うことはマナー違反と見なされる可能性があるため避けたほうが無難です。
また、夫婦連名で出す場合、夫の親戚関係や交友関係者には、悪い印象を与えかねませんから旧姓を併記しません。
年賀状の夫婦連名での旧姓書き方
年賀状を夫婦連名で出す方は多いと思いますが、その際の旧姓書き方に決まりはありません。
多くの場合、姓が変更されたときには、名前の後に旧姓を括弧内に記述します。
(旧姓○○)のように書くことで、「結婚して〇〇さんという名字に変わったんだ」ということが相手に伝わります。
以下の書き方が一般的です。
佐藤 一郎
良枝(旧姓 中村)
佐藤 一郎
良枝
(旧姓 中村)
佐藤 一郎
良枝
(入籍して中村から佐藤になりました)
佐藤 一郎・良枝(旧姓 中村)
なお、旧姓の箇所は少し小さくして書きます。
年賀状で結婚報告をかねる場合の一言例文
本来は、結婚報告をだしておきたいものですが、特に報告するほどの関係でもないとか、あるいは時期によっては年賀状で結婚報告をかねることがあると思います。
そんな相手には「結婚した」の一言メッセージを添えるといいですね。
- 結婚して初めてのお正月を迎えました。
- 私たち結婚しました。
- ご報告が遅れましたが私どもは結婚いたしました。
また結婚式・披露宴に出席していただいた方にも、一言挨拶を添えたいものです。
- 未熟な二人ですが 本年も宜しくお願い申し上げます。
- これからは二人で力を合わせ明るい家庭を築いていきます。
- ふたりで楽しい家庭を築いていきたいと思います。
- 未熟な二人ではございますが今後ともよろしくご指導ご鞭撻お願い申し上げます。
結婚して初めての年賀状には一言添えたいものです。
微笑ましいエピソードがあれば、そのことに触れるのもいいですね。
年賀状に旧姓はいつまで入れる?
結婚で苗字が変わってから年賀状を作成する際には、旧姓を添えることは年賀状を受け取る相手への配慮でもあります。
しかし、いつまで旧姓を記載し続けるべきかは悩ましい問題です。ずっと記載し続けることは不自然に感じるかもしれません。
そこで、年賀状における旧姓の適切な記載時期について説明します。
結婚して1年目の年賀状には旧姓も併記
結婚後に初めて送る年賀状では、結婚による姓の変更を知らない人たちに配慮して、旧姓も併記することをお勧めします。突然見慣れない名前の年賀状が届くと受け取る側が戸惑うことがあります。
また、年賀状の本文には結婚したことを伝える一言を添えると、より親切です。
2年目からは旧姓を入れる必要はなし
旧姓を毎年併記されのは、少々しつこいと感じるものです。
さらに、旧姓の併記は新婚だからとの印象を与え、結婚したのが昨年であると誤解される可能性もあります。
旧姓を入れるのは、結婚して初めて出す年賀状だけで十分です。
結婚を知らせている人にも旧姓入れる?
結婚を既に報告済みの人には、通常、年賀状に旧姓を書く必要はありません。特に、結婚式に出席してもらった友人などには必要ないと思います。
しかし、単にはがきやメールで結婚の事実を軽く伝えただけの場合、新しい名字にすぐ気づいてもらえないこともあります。そのため、結婚後の最初の年だけは、旧姓を添えた年賀状を全員に送るのもいいと思います。
まとめ
結婚して初めて各年賀状には旧姓を入れましょう。書き方に難しい決まりはありません。
結婚したことを知らせていない相手にはなおさらです。
新年の挨拶とともに、結婚したとの一言を添えてあげるといいですね。