履歴書の送付先が「採用担当宛」の場合、担当につける敬称は御中か様かどちらが正しいのかと悩んでいませんか?
間違えて常識を疑われ、自分への評価が下がることはさけたいですよね。
実際この問題は結構ややこしくて、
- 「採用担当 御中」が正しい
- 「採用担当 様」が正しい。
という2つの意見がぶつかっております。
ですから、人によって意見がことなるものはあえて使わないというのも一つの方法です。
結論、おすすめの書き方は
採用ご担当者 様
の一択です。
「ご担当者」であれば部署名とみられることもなく堂々と「様」が使えます。
「担当者」にしたのは、「担当」と比べ「ご担当者 」のほうをより多くの人や会社が使い慣れているからであり、「ご」をつけたのはより丁寧観が伝わるからです。
この宛名書きを間違っているという人はいません。
詳しくは本文にて解説します。
この記事を読むと「採用担当」宛には御中をつけるか、様をつけるかで悩むことはなくなります。
「担当」の意味から御中と様を考える
旺文社の詳解国技辞典によると、
「担当」とは、「仕事などを受けもつこと。また、その人」と説明されています。
ですから「採用担当」の文字から読み取れるのは、
「採用の仕事を受け持つこと」もしくは、「採用の仕事を受けもつ人」のどちらかになります。
当然、宛名に書く、「採用担当」とは「採用の仕事を受けもつ人」のことであり、特定の個人をさすものと考えるのが妥当です。
よって「採用担当」宛には個人につける「様」を使うのが正しいのです。
そして、より多くの人や会社が使い慣れている「ご担当者」という言い方にかえて、
「採用ご担当者 様」
にするのが最もおすすめする書き方になります。
本来はこれで一件落着なのですが、一言いいたいという人も出てくるんですよね。
採用担当が複数人いたら御中でないの?
「採用担当が一人なら「様」をつけるのに納得だけど、一人とはかぎらないでしょう。複数人いれば御中でいいのではないか?」
確かに数百人もが応募する会社であれば採用担当が大勢いても不思議ではありません。
「複数人いる採用担当のどなたか様へ」という意味あいで、「採用担当 御中」とする方がよいのではないかといいます。
一理ある理屈のようではありますが、本来「御中」は、会社、部署、団体などに宛てた場合にその宛名に添える語です。
採用の仕事を受けもつ人が何人いようが、ただ大勢いるということだけです。
複数の人間がいるからとの単純な理由だけで、組織内の独立した部署とみなすのには抵抗があります。
ただし、「採用担当」がその会社の組織内で部署名として扱われているのなら、「採用担当 御中」と書くのが正しいです。
こういう事があるので、御中と様のどちらが正しいのかという議論はややこしくなるのです。
ですから、双方の主張に巻き込まれないために、
「採用ご担当者 様」
とするのが最もおすすめできる書き方です。
なお、「採用担当 〇〇様」
という書き方もありますが、一般応募する人が事前に担当者の名前を調べることは現実的ではありません。
特別な理由がないかぎり担当者名まで書く必要はありません。
御中と様の併用はしない
封筒の書き方一つにも、ビジネスマナー、一般常識がチェックされているかもしれませんので、いい加減に書いてはダメです。
特に注意したいことが、「御中」と「様」の併用、株式会社を(株)と略して書くことです。
- 〇〇(株)
採用ご担当者 様 - 〇〇株式会社 御中
採用ご担当者 様
などと書かないように注意してください。
正しくは
- 〇〇株式会社
採用ご担当者 様
です。
併用については御中と様を併用にまとめました。。
まとめ
履歴書の送り先に「採用担当宛」と指示されているなら、
「採用ご担当者 様」
が最もおすすめできる書き方です。
「採用担当 御中」「採用担当 様」は賛否がありますので無理して使うことはないです。
宛名に御中と様の併用はしません。
相手会社の名前は略することなく正式名称を使います。