上司や取引先への年賀状は、ビジネスの関係を良好に保つための大切なご挨拶です。ひとこと添えるだけで、相手への感謝や誠意がしっかりと伝わります。
この記事では、上司や取引先に送る年賀状で使える添え書きの文例と、書くときのマナーを紹介します。
上司や取引先への年賀状マナー
まず意識したいのは、「立場をわきまえた丁寧な言葉づかい」と「控えめな表現」です。親しみを込めつつも、ビジネス相手には過度にくだけた言葉を避けましょう。
使ってはいけない表現
以下のようなフレーズは、ビジネスシーンでは避けたほうが無難です。
- 「お元気ですか?」(ややフランク)
- 「頑張ってください」(上から目線に聞こえる場合あり)
- 絵文字・感嘆符の多用
理想的な添え書きの構成
ビジネス向けの年賀状では、以下の3構成を意識すると、自然で失礼のない印象になります。
- ① 新年のあいさつ
- ② 昨年のお礼
- ③ 今後の抱負・関係継続への願い
上司向けの年賀状 添え書き文例
日頃のご指導への感謝を込めて、丁寧な言葉でまとめましょう。決まり文句でも、書き手の誠実さが伝わります。
旧年中は格別のご指導を賜り、心より御礼申し上げます。
本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
昨年は何かとご指導いただき、誠にありがとうございました。
今年も精進を重ねてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
旧年中のご厚情に深く感謝申し上げます。
本年も変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。
取引先向けの年賀状 添え書き文例
取引先には、昨年のご愛顧への感謝を伝え、今後の関係継続を願う一文を添えるのが基本です。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年は多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年もより一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
本年もご満足いただけるサービスを提供できるよう努力してまいります。
一言添えると印象が良くなるフレーズ
定型の挨拶文に加え、次のような一文を添えると印象がより温かくなります。
- 「本年も変わらぬご指導をお願い申し上げます」
- 「新たな一年が〇〇様にとりまして実り多い年となりますようお祈り申し上げます」
- 「今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます」
年賀状を出す時期と注意点
年賀状は1月7日(松の内)までに届くように出すのがマナーです。特に企業宛や上司宛は、12月25日頃までに投函しておくと安心です。
また、喪中の相手には年賀状を出さず、時期を改めて「寒中見舞い」を送りましょう。
まとめ
上司や取引先への年賀状は、礼を尽くしながらも心のこもった一言を添えることが大切です。短い文章でも、感謝と誠意を込めれば相手の心に届くものです。
次の記事では、喪中はがきへの返信の仕方と文例についても詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

