「手紙の後付けってどこに書けばいいの?」「署名と宛名はどちらを先に書く?」そんな疑問を持つ方は多いです。
手紙では、本文のあとに書く「後付け」の書き方が重要で、相手への礼儀や印象にも関わります。
この記事では、後付けの正しい順番と書き方を、例文付きでわかりやすく解説します。結論から知りたい方も、迷わず書けるように整理しました。
手紙全体の書き方はこちら
>手紙の書き方と構成の基本|敬具・署名・宛名の位置と例文付きでわかりやすく解説
後付けの位置はどこが正しい?
手紙の後付け(結語・日付・署名・宛名)は、相手への敬意を示す大切な部分です。特に横書きの手紙では、どこに配置するのが正しいか悩む方が多いですが、実は一つの書き方だけが正しいわけではありません。
日本の手紙文化ではもともと縦書きが前提であったため、文章の締めとなる敬具・署名を右寄せにする形式が丁寧で伝統的とされています。一方、横書き文書やビジネス用途では、可読性と統一性の観点からすべて左寄せで揃える現代形式も広く使われています。
選ぶ基準は「相手」と「用途」
後付けの形式には複数の正解があるため、次の基準を参考にすると迷いません。
・礼状・社交文・目上への手紙 → 伝統形式(右寄せを含む)
・ビジネス文書・案内状・社内文・Word文書 → 現代形式(左寄せ統一)
どちらが正しいかではなく、「どちらがふさわしいか」で選ぶことが大切です。
形式の比較
|形式|特徴|向いている場面|
|—|—|—|
|伝統形式(右寄せ含む)|丁寧・改まった印象|礼状・改まった手紙・社外文書|
|現代形式(左寄せ統一)|読みやすい・実務的|ビジネス文書・社内連絡|
形式別の書き方例
以下の例文は、内容は同じまま配置だけが異なる形式比較例です。用途に合わせて使い分けてください。
① 伝統形式(敬具・署名=右寄せ/日付・宛名=左寄せ)
拝啓
寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
お気持ちに深く感謝申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
2025年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
② 現代形式(すべて左寄せ)
拝啓
寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびはご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
お気持ちに深く感謝申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
敬具
令和7年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
用途別の例文
続いて、実際の場面でそのまま使える例文を用途ごとにまとめました。必要に応じて置き換えてご利用ください。
お祝い(伝統形式)
拝啓
春暖の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
さて、このたびはご昇進の知らせをいただき、心よりお祝い申し上げます。
日頃のご努力とご実績が認められてのことと存じ、大変喜ばしく存じます。
これからもますますのご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
令和7年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
お祝い(現代形式)
拝啓
春暖の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
さて、このたびはご昇進の知らせをいただき、心よりお祝い申し上げます。
日頃のご努力とご実績が認められてのことと存じ、大変喜ばしく存じます。
これからもますますのご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
令和7年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
お詫び(伝統形式)
拝啓
向寒の折、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございませんでした。
ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今後、このようなことのないよう注意いたしますので、何卒ご容赦いただければ幸いです。
敬具
令和7年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
お詫び(現代形式)
拝啓
向寒の折、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございませんでした。
ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今後、このようなことのないよう注意いたしますので、何卒ご容赦いただければ幸いです。
敬具
令和7年11月10日
山田智美
株式会社〇〇 営業部 田中一郎様
まとめ
後付けの位置にはこの他にも複数の書き方がありますが、どちらか一方だけが正解ではありません。相手や用途に合わせて形式を選ぶことが大切です。
・丁寧さ・礼儀を重視したい → 伝統形式
・読みやすさ・形式統一を重視 → 現代形式
迷う場合は、伝統形式を選べば、失礼なく安心です。

