香典返しの挨拶文はこう書く｜封筒・同封カードの文例つきで丁寧に解説

香典返しを郵送する際には、品物だけでなく「挨拶文（送付状）」を添えるのが丁寧なマナーです。とはいえ、弔事の文面は日常で書く機会が少なく、どんな表現が適切なのか迷われる方も多いはずです。

この記事では、香典返しに添える挨拶文の基本マナーから、送り先別に使える文例までわかりやすくまとめました。封筒に書く言葉や注意点もあわせてご紹介します。

香典返しの挨拶文とは？

香典返しの挨拶文とは、葬儀や法要に際していただいた香典へお礼を伝えるための文面です。品物に同封する「送付状」として使われることが多く、近年はカード形式の簡易文が一般的です。

・香典へのお礼を伝える・無事に忌明けを迎えたことを報告する・簡潔かつ丁寧に気持ちを伝えるこの3点が基本です。

・四十九日（忌明け）法要後が一般的・地域差はあるが、目安は「1〜2か月以内」弔事なので、時期が多少前後しても失礼にはあたりません。

香典返しの挨拶文は、以下の流れで書くと丁寧です。

1．頭語（省略可） 2．お礼の言葉 3．無事に忌明けを迎えた報告 4．香典返しの品を送る旨 5．相手の健康を気遣う結び

文章は「簡潔・丁寧」を心がけ、長文にしすぎないことが大切です。

ここでは、関係別にすぐ使える挨拶文をまとめました。文例はそのままコピペして使えます。

このたびは故人の葬儀に際し、ご厚情を賜り誠にありがとうございました。おかげさまで四十九日の法要も無事相済みましたので、心ばかりの品をお送りいたします。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

先日の葬儀ではご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。無事に忌明けを迎えましたので、心ばかりの品をお送りいたします。時節柄、どうぞお身体を大切にお過ごしください。

このたびはご丁寧なご弔意を頂戴し、深く御礼申し上げます。おかげさまで忌明けの法要を滞りなく終えることができましたので、心ばかりの品をお送りいたします。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

香典返しには、品物と一緒に「挨拶状」を封筒に入れて同封するのが一般的です。

・白無地の封筒を使う・郵便番号欄のないものが基本・薄墨は不要（送付状なので黒字でOK）

最近は、短文のカードを同封するケースが増えています。弔事用のカードは文例が印刷されているため、丁寧に書き足す程度で問題ありません。

弔事にはふさわしくない言葉があります。挨拶文では次の表現を避けましょう。

・たびたび・くれぐれも・再び・重ね重ね・返す返す

香典返しの挨拶文は、長い文章よりも「簡潔で丁寧」な文面が好まれます。お礼と忌明けの報告を伝え、相手を気遣う一文を添えるだけでも、十分に思いのこもった挨拶になります。

迷ったときは、この記事の文例を参考にしながら、あなたの言葉でやさしくまとめてみてください。