寒中見舞いで伝える「年賀状じまい」|失礼にならない書き方と文例【友人・ビジネス】

寒中見舞いで年賀状じまいを伝えるイメージのアイキャッチ。和紙風の背景とはがきのイラストが描かれた落ち着いたデザイン。

長年続けてきた年賀状。「そろそろ終わりにしたいけれど、失礼に思われないだろうか」「どんな文面なら角が立たない?」と迷う方は多いものです。そんなときに最適なのが、静かで落ち着いた印象の「寒中見舞い」。この記事では、友人向け・ビジネス向けの「年賀状じまい」に使える文例やマナーを、やさしく解説します。

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寒中見舞いで「年賀状じまい」を伝えるのは失礼?

ここでは、寒中見舞いを使って年賀状じまいを伝えることの是非や、一般的な考え方を整理します。相手に不快感を与えず、気持ちよく関係を続けるための前提がわかります。

寒中見舞いは「年賀状をやめる」ことを伝えるのに最適

新年の華やいだ雰囲気から少し落ち着いた時期に出す寒中見舞いは、年賀状じまいを伝えるのにもっとも自然なタイミングです。感謝と近況を添えながら、静かなトーンで丁寧に気持ちを伝えられます。

突然の「終了宣言」ではないため印象が柔らかい

年賀状じまいは、いきなり告げてしまうと相手の気持ちを傷つける場合があります。寒中見舞いなら「今後は無理のない形でご挨拶を続けたい」という穏やかなニュアンスが伝わります。

喪中の方にも使いやすいトーン

賀詞が入らず、控えめな表現を中心に書けるため、喪中の方への挨拶としても配慮があります。喪中時の年賀状対応については、次の記事もあわせて参考になります。

喪中のとき年賀状はどうする?欠礼の仕方・文例・宛名のマナー【保存版】

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寒中見舞いで年賀状じまいを伝えるときのマナー

無用な誤解を避け、相手に失礼なく伝えるために大切なポイントをまとめています。文章のトーンや言葉選びの参考になります。

寒中見舞いそのものの基本的な書き方・時期・文例は、次の記事で詳しく解説しています。

寒中見舞いの書き方と文例|喪中明け・年賀状を出せなかった時の丁寧な伝え方

感謝 → 理由 → 今後の挨拶の方針 の順で書く

年賀状じまいは、こちらの事情で生活スタイルを変えるもの。まずは「これまでのやりとりへの感謝」を伝えることで柔らかさが生まれます。

理由は簡潔に・正直すぎる理由は避ける

「負担だから」「面倒だから」など露骨な理由は避けましょう。「生活環境の変化」「デジタルでのやりとりに移行したい」など、品のある表現がおすすめです。

今後の関係性を丁寧に添える

「今後も変わらぬお付き合いを」という言葉を添えるだけで、相手に安心感が生まれます。ビジネス相手にも有効な書き方です。

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【友人向け】寒中見舞いで伝える年賀状じまいの文例

友人には、少し柔らかい表現や日常的な言い回しが使いやすくなります。ここではそのまま書ける短文例を紹介します。

友人向けの年賀状の添え書きやカジュアルな一言表現については、次の記事もあわせて読むとイメージが広がります。

友人に送る年賀状の添え書き|気軽に使えるカジュアル一言文例集

やさしく伝える定番表現

これまで年賀状をお送りできたこと嬉しく思っております

生活環境が変わり 年賀状でのご挨拶は今年で一区切りとさせていただきます

今後は無理のない形で連絡を取り合えたら嬉しいです

負担を感じさせない言い方

長い間 年賀状のやりとりをありがとうございました

日々の連絡で十分に気持ちが伝わると思い 年賀状は卒業いたします

これからも変わらずよろしくお願いします

近況+丁寧な年賀状じまい

本年も変わらず良い一年になりますように

私自身の生活スタイルの変化により 年賀状は失礼させていただきます

寒さ厳しき折 お身体に気をつけてお過ごしください

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【ビジネス向け】失礼にならない年賀状じまいの文例

ビジネス相手には、より丁寧で定型的な文面が適しています。関係性に影響しないよう配慮する言い回しが重要です。

丁寧な定型文

日頃より格別のご厚誼を賜り深く感謝申し上げます

私事で恐縮ですが 生活環境の変化により 来年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただきたく存じます

変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます

業務に影響しない配慮を添える文章

年始のご挨拶につきましては 本状をもって失礼いたします

今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます

貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます

気遣いを残す柔らかめの文例

長らく年賀状をお送りいただき誠にありがとうございました

今後のご挨拶は簡略化させていただきたく存じますが 変わらずよろしくお願い申し上げます

寒冷の折 皆様のご健勝をお祈りいたしております

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避けるべきNG表現

ここでは、相手を不快にさせる可能性のある表現や、誤解を招く言い回しを確認します。文章を整える際のチェックとして役立ちます。

● 「負担なのでやめます」などの直接的な言葉

理由を正直に書きすぎるのは逆効果です。あくまで柔らかな伝え方にしましょう。

● 一方的に宣言する書き方

「今後は送りませんのでご了承ください」など、急に距離を感じさせる言い回しは避けます。

● 不自然な省略・唐突な言い回し

ビジネスでも友人でも、唐突すぎる表現は不安を与えます。前後に感謝や気遣いの言葉を添えることで印象が和らぎます。

はがき・LINE・メールで伝えるときの注意点

寒中見舞いははがきで送るのが一般的ですが、状況によってはLINEやメールでも問題ありません。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

はがきで伝える場合

もっとも丁寧で角が立たない方法です。「感謝・理由・今後」の三段構成を意識しましょう。年賀状全般の時期やマナーは次の記事も参考になります。

年賀状を出す時期はいつまで?投函期限・遅れた場合のマナーを解説

LINE・メールで伝える場合

文章量は減らし、簡潔な文面で十分です。絵文字は避け、落ち着いたトーンで書きましょう。

ビジネスメールで伝える場合

定型文に近い表現が安心感につながります。締めの言葉を丁寧に添えるのがポイントです。

まとめ

寒中見舞いで伝える「年賀状じまい」は、相手との関係性を大切にしながら自分の生活スタイルを整えられる、とても自然な方法です。感謝の気持ちと丁寧な言葉使いを忘れず、穏やかなトーンで伝えることで、相手も気持ちよく受け取ってくれるでしょう。

これまでのご縁に感謝しつつ、無理のない形でご挨拶を続けていけますように。