相手から喪中はがきを受け取ると、
「返信は必要?」「寒中見舞いにする?」「何を書けばいい?」
と迷ってしまう方が多いものです。
この記事では、喪中はがきへの正しい返信方法を、状況別の文例とあわせてやさしくまとめました。
初めての方でも、この1本で安心して対応できます。
喪中はがきへの返信は必要?しない方がよい?
喪中はがきに対して、その場で返信する必要はありません。
喪中はがきは「年賀状を欠礼する」というお知らせであり、
返信を求めるものではないためです。
ここでは、返信すべきケースと、控えたほうがよいケースを整理します。
返信が「必要ない」理由
- 相手の悲しみに静かに寄り添うのが基本
- 喪中はがきは、返事を期待する文書ではない
- 年末は相手も多忙なため、あっさり受け取るのが一般的
返信を「することがある」ケース
- お悔やみの気持ちを伝えたい場合
- 久しく会っていない相手で、思いを伝えたい場合
- 親しい相手への気遣いとして
- 自分が年賀状を送る立場だった場合の代わりの挨拶として
※この場合も、喪中期間中(年末年始)は返さず、寒中見舞いで対応します。
喪中はがきを受け取ったときの正しい対応
ここでは基本の流れを簡単にまとめます。
1. 年賀状は送らない
相手が喪中であるため、
その年の年賀状は控えます。
2. 返信は「寒中見舞い」で送る
時期は
1月8日〜2月4日ごろ(立春の前日)
が目安です。
3. お悔やみの言葉は控えめに
喪中期間はまだ悲しみが深い場合もあるため、
短く静かな表現で伝えます。
寒中見舞いで送るのがマナー
喪中はがきへの返礼は、寒中見舞いが正式です。
ここでは、基本構成と注意点をまとめます。
寒中見舞いの基本構成
- 季節の挨拶
- 喪中はがきを受け取ったお礼
- お悔やみの言葉(控えめに)
- 相手の健康を気遣う一言
- 日付・差出人
注意点
- 「新年おめでとう」「お祝い」につながる表現は避ける
- 重ねて悲しみを思い出させる言葉も控える
- 明るすぎるテンションはNG(LINEでも同様)
喪中はがきへの返信文例(状況別)
ここでは、場面ごとに使いやすい文例を紹介します。
●基本の返信文例
寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶は控えさせていただきました。
ご丁寧な喪中のお知らせをいただき、ありがとうございました。
寒さ厳しき折、皆さまのご自愛をお祈り申し上げます。
●親しい相手への文例
寒中お見舞い申し上げます。
喪中のお知らせを拝受し、驚いております。
大変な一年であったことと存じます。
まだまだ寒い日が続きますので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
●仕事の取引先への丁寧な文例
寒中お見舞い申し上げます。
このたびは喪中のお知らせをいただき、ありがとうございました。
ご家族の皆さまにおかれましては、平穏な日々が訪れますよう心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
●喪中はがきを出す時期に遅れていた場合
寒中お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺いながら、年末のお知らせが行き届かず失礼いたしました。
本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
喪中はがきに返信をしない場合の対応
返信をしないのは失礼にはあたりません。
ただし、おつきあいが深い相手なら、
年明けに一通だけでも寒中見舞いを送ると丁寧です。
関係が浅い相手なら
静かに受け取るだけで十分です。
無理に返す必要はありません。
よくある質問(FAQ)
喪中はがきの返信について、特に多い疑問をまとめました。
Q1:喪中はがきに「お悔やみ」の言葉を書いてもいい?
控えめなら問題ありません。
ただし「ご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」は重いため避けます。
Q2:LINEで簡単に済ませてもいい?
親しい間柄なら構いません。
ただ、長めのメッセージや重すぎる表現は避け、
簡潔に気遣いを伝えます。
Q3:メールでの返信は失礼?
ビジネス相手なら問題ありません。
個人の場合は寒中見舞いのはがきのほうが丁寧です。
まとめ
- 喪中はがきへの返信は 不要が基本
- 気持ちを伝えたい場合は 寒中見舞いで返す
- 時期は 1月8日〜2月4日ごろ
- 表現は控えめに、相手を思いやる言葉を
甚兵衛のひと言
お知らせを受け取ったとき、その向こう側には「伝えようとした相手の気持ち」があります。
無理なく、ご自分にできる範囲で寄り添うかたちを選ぶのが、何より大切ですね。

