寒中見舞いに “ひとこと” を添えるだけで、はがき全体がぐっと温かい印象になります。しかし「どんな言葉なら失礼にならない?」「短くて上品な一言が知りたい」という声も多いもの。この記事では、友人・上司・親戚など相手別に使える一言メッセージを60個厳選して紹介します。すべて手書き向けの短文なので、そのまま一枚のはがきに添えるだけで完成します。
寒中見舞いに一言を添える意味
この章では、寒中見舞いに「ひとこと添える」理由をまとめています。短い言葉でも気遣いが伝わり、はがきの印象がより深まります。
短い言葉ほど気持ちが伝わる
長い文章を添えなくても、一言のメッセージには「あなたを気遣っています」という気持ちがしっかり宿ります。特に寒中見舞いでは、控えめで落ち着いた短文が好まれます。
相手との距離感を大切にできる
一言メッセージは、相手との関係性に合わせて言い回しを調整できます。友人にはカジュアルに、上司や親戚には丁寧にと、柔軟に使い分けができます。
寒中見舞いで気をつけたい一言マナー
この章では、短文を書くときに注意したい表現や避けたい言葉を紹介します。誤解を与えないためにも大切なポイントです。
寒中見舞い全体の書き方・基本的な文例はこちらの記事で詳しく解説しています。
寒中見舞いの書き方と文例|喪中明け・年賀状を出せなかった時の丁寧な伝え方
お祝い表現は使わない
寒中見舞いでは「おめでとう」「賀正」などの賀詞は避けます。干支・門松・初日の出など年賀状的な表現も控えます。
励ましすぎない言葉が基本
「元気を出して」「お気を落とさず」など相手の感情に踏み込みすぎる表現は避け、あくまで穏やかな気遣いを心がけます。
相手が喪中の場合の言葉選びは、喪中はがきへの返信マナーが参考になります。
喪中はがきへの返信の仕方|返礼の言葉・送る時期・失礼にならない文例【保存版】
体調を気遣う一言が万能
寒中見舞いの基本は「寒さの中での健康を願うこと」。季節に合った配慮の言葉は、どの相手にもやさしく響きます。
寒中見舞いの一言メッセージ60選
ここでは、相手別に使える短文を60個まとめました。すべてそのまま使える「手書き向け」の一言です。
【友人向け】温かい一言メッセージ
寒い日が続きますが 体調に気をつけてね
最近どうしていますか 無理のないよう過ごしてね
お互いに元気で冬を乗り越えましょう
寒さに負けず 健やかに過ごせますように
あたたかくして過ごしてね
気づけば寒い季節ですね 体調を崩さないように
また落ち着いたらゆっくり会いましょう
忙しい毎日かと思いますが どうかご自愛を
この冬が穏やかでありますように
お変わりなく過ごせていますように
【親戚向け】丁寧で落ち着いた一言
寒さ厳しき折 皆様どうぞご自愛ください
お変わりなくお過ごしのこととお祈り申し上げます
寒さ厳しき日々が続きますが どうか健やかにお過ごしください
ご家族皆様のご健康を心よりお祈りいたします
穏やかな日々が続きますように
お身体を大切にお過ごしください
寒い季節ですが 心温まる日々でありますよう
いつもお気遣いいただき感謝しております
時節柄 どうぞお身体ご自愛ください
皆様が健やかにお過ごしになられますよう願っております
【上司・目上の方へ】失礼のない一言
寒さ厳しき時節 ますますのご健勝をお祈り申し上げます
ご多忙の折とは存じますが くれぐれもご自愛くださいませ
厳寒の候 何卒ご自愛専一にてお過ごしください
寒さことのほか厳しき折 ご無理のないようお過ごしください
ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます
寒さの折 恙なくお過ごしになられますよう
平素よりのご厚情に深く感謝申し上げます
本年も変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いです
時節柄 ますますのご自愛のほどお願い申し上げます
【ビジネス向け】取引先に適した一言
貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます
本年も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお願い申し上げます
社員皆様のご健康とご多幸を祈念いたします
ますますのご繁栄をお祈りいたします
引き続きご指導賜りますようお願い申し上げます
今年一年が実り多いものとなりますよう
寒冷の候 貴社ますますご清栄のことと存じます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
今後ともご厚誼のほどお願い申し上げます
【どの相手にも使える万能メッセージ】
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
穏やかな冬の日々をお過ごしください
健康に過ごせますよう心より願っております
お身体を大切にお過ごしください
あたたかくしてご自愛ください
寒冷の折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
厳しい寒さの中 どうぞお健やかに
お変わりなく過ごされますよう願っております
時節柄 くれぐれもご自愛ください
寒さが和らぎますよう祈っております
寒さに負けず 心穏やかな日々をお過ごしください
寒い季節ですが あたたかくお過ごしになれますように
冬ならではの楽しみを見つけられますよう願っております
ご無理のないよう どうぞお身体を大切にお過ごしください
心安らぐ日々が続きますように
変わらぬご健康とご多幸をお祈りいたします
寒い折ですが どうぞ健やかにお過ごしください
お変わりありませんよう 心より願っております
寒さ厳しき折 ご家族皆様のご健康を祈っております
どうぞ温かくしてお過ごしくださいませ
一言メッセージを書くときのコツ
短い言葉でも美しく見せるための書き方のコツを紹介します。手書きならではの温かみを活かすポイントです。
文章を少し広げたい場合は、季節の挨拶のストックがあると便利です。
文字は少し大きめ・ゆったり書く
はがきはスペースが限られるため、ゆったりと大きめの字を書くと上品な印象になります。詰め込みすぎは禁物です。
行の余白を意識する
上下左右の余白をバランスよく残すことで、はがき全体の雰囲気が整います。短文ほど余白の美しさが生きます。
筆ペン・黒インクなど落ち着いた色で
寒中見舞いは華美な色より、落ち着いた黒・濃紺・墨色が適しています。喪中の方にも安心して送れる色調です。
はがき・封書・LINEで添える一言の違い
ここでは、一言を添えるときの媒体ごとの注意点をまとめています。最適な形で気持ちを届けましょう。
はがきの場合
短文+体調への気遣いが基本。手書きで添えると温かさが増します。
封書の場合
やや丁寧な表現にすると上品にまとまります。便箋1/3ほどの短文で十分です。
LINE・メールの場合
絵文字やカジュアルすぎる表現は控え、落ち着いた文面にするのが無難です。
まとめ
寒中見舞いに添える一言は、短くても気遣いが伝わる大切なメッセージです。相手との距離感に合わせて表現を選び、落ち着いた文面でこの季節のご挨拶を届けてみてください。
言葉は少なくても、気持ちはしっかりと伝わりますように──。
時期について迷いやすい方は、年賀状関連の記事もあわせてどうぞ。

