大正時代風ラブレターの書き方と例文集|女学生風の便箋・封筒の選び方も解説

大正時代の女学生がラブレターを書く様子を再現した、恋文の書き方や便箋選びを想起させる写真風イメージ。

現代では、SNSやメッセージアプリで気軽に気持ちを伝えることができますが、昔の人々は、もっと丁寧に、時間をかけて「こころ」を伝えていました。
この記事では、大正時代の女学生風ラブレターの書き方と、今でも使える例文をご紹介します。恋心を綴る便箋の選び方や、封筒の工夫、モダンな言葉づかいまで、「真似してみたい!」を叶える一通がきっと見つかります。

※大正時代の言葉づかいや恋愛背景について詳しく知りたい方は、▶タイムスリップ!大正モダン女子の恋文から学ぶ、心を掴む「言葉の魔法」をご覧ください。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

大正時代のラブレター文化|奥ゆかしくも情熱的な想いの伝え方

大正時代は、近代化とともに女性たちが自由な表現を楽しみ始めた時代でもあります。
ラブレターには、その時代ならではの“奥ゆかしさ”と“情熱”が混ざり合い、今とは違った美しさがありました。

恋愛は「人目を忍ぶ」ものだった?

当時は、男女の交際があまり公にはできない時代。
電話やメールはもちろんありませんから、想いを伝える手段といえば、手紙が主流でした。
特に女学生たちは、友人との文通の中に淡い恋心や憧れを忍ばせていたことが多く、レターセットや封筒選びにもときめきを感じていたようです。

言葉遣いと文体の美しさ

「お慕い申し上げます」「ご機嫌よろしゅう」など、敬意と愛情を込めた表現がよく使われていました。
また、右から左へと縦書きで書かれる文字の流れにも、どこかしっとりとした情緒が漂います。

スポンサーリンク

ラブレター例文|シチュエーション別に“今でも使える”レトロ表現

ここでは、大正時代を感じさせるラブレターの文例を、シチュエーションごとにご紹介します。
どれも、少しアレンジすれば現代でも使える“レトロかわいい”表現です。

初恋のときめきを綴った、女学生風ラブレター

お顔を拝したあの日より、私のこころはそわそわと落ちつきませぬ。
授業中もつい、あなた様の横顔ばかりを思い出してしまいます。
わたくしのこの思いが、どうかあなた様に届きますように。

少し大人びた、文学的で上品な恋文

秋の風が心地よくなるこの頃、あなた様のことをふと想い出すたび、胸の奥があたたかくなります。
手帳の片隅に書いたお名前を見つめるだけで、日々がやわらかく色づいてゆくのです。
この想いを、どうか笑わずに受け取っていただければ幸いに存じます。

プロポーズ風の一通|“そっと将来を想う”恋文に

長らくこの胸に灯り続けております思いを、ようやく筆に託す覚悟ができました。
あなた様のおそばにおりますと、時の流れがやさしくなるのを感じます。
もし、これからの人生を誰かと歩むことが許されるならば、それは、あなた様とであればと――
そのように願う日々でございます。

スポンサーリンク

封筒・便箋・切手にも“ときめき”を

手紙の魅力は、文章だけではありません。
封筒の色や切手の柄にも、書き手のセンスや思いがにじみます。

大正時代の封筒や便箋デザインって?

当時は、繊細な花柄やレース模様、水彩画のような色合いの便箋が好まれていました。
女学生たちは、文通のためにお気に入りの便箋セットを集めたり、香り付きの紙を使ったりしていたとか。
大正時代の女学生たちの間では、洋風のレターセットも静かに人気を集めていました。花柄の封筒や横書き便箋は、当時のモダン文化を象徴する小さなアイテムだったのです。

今なら、レトロな文具店やオンラインショップでも、当時を彷彿とさせるデザインが見つかります。

切手も手紙の一部|レトロな柄の選び方

切手はただの料金証ではなく、手紙の表情のひとつ。
大正時代には、桜や菊の紋章があしらわれた格式高い切手や、動植物をモチーフにしたかわいらしいものも使われていました。
現代でも、記念切手や復刻版を選ぶことで、ぐっと雰囲気が出せます。


まとめ|今こそ、“こころを綴る”時間を楽しんでみては?

大正時代のラブレターには、日々の暮らしでは見過ごしてしまうような「こころのひだ」をすくい上げる力があります。
今だからこそ、手紙で想いを伝えてみるのも、贈りもののような時間になるかもしれません。
まずはお気に入りの便箋を選んで、ひとつの言葉から書き始めてみてくださいね。

※大正時代の恋文文化や言葉の使い方について深く知りたい方は、▶タイムスリップ!大正モダン女子の恋文から学ぶ、心を掴む「言葉の魔法」もあわせてどうぞ。